冬季オリンピックも、もう終わりを迎えます。
各競技のトップアスリートのパフォーマンスをみると凄いなと素直に思います。
いい結果を残せた選手が、たまに口にする「ゾーンに入る」「ゾーンに入った」という言葉は、多くの人が聞いたことがあるのではないでしょうか。
スポーツで「ゾーンに入る」というのは、極限まで集中が高まり、自分の能力が最大限に発揮される特別な心理状態のことを指します。
心理学ではミハイ・チクセントミハイが提唱した「フロー状態(Flow)」とほぼ同じ意味で使われており、「無我の境地」や「究極の没入状態」とも呼ばれます。
□ゾーンに入っているときの典型的な感覚・特徴アスリートがよく表現する体験をまとめると
□時間がゆっくり流れる
□ボールが止まって見える、相手の動きがスローモーションに見える
□考えるより先に体が勝手に最適な動きをする
□周りの雑音・観客・スコアなどが完全に消える
□自分を外から見ているような感覚(第三者視点)
□不安・恐怖・プレッシャーがほぼゼロになる
□動作が非常にスムーズで疲れを感じにくい
□すべてが「自然に」「楽に」できている感覚
□非常に楽しい・気持ちいい・没頭している
これは、ゾーンの本質(最も重要なポイント)「集中」と「リラックス」が同時に最高レベルで両立している状態です。
ゾーン状態(フロー状態)の科学的メカニズムは、脳科学・神経科学の研究で徐々に明らかになりつつ、3つの大きな変化が同時に起こっていることがわかっています。
□脳の前頭前野(特に dorsolateral prefrontal cortex: DLPFC)の一部が一時的に活動を低下させる現象が起きている。
□パフォーマンスを劇的に高める5つの神経伝達物質(ドーパミン・ノルアドレナリン・エンドルフィン・アナンダミド・セロトニン)が同時に大量放出されることが多くの研究で確認されている。
□4. α/θ/γ波の最適な同期が確認されている。
これらを引き起こすためには、
毎回同じ一連の動作を繰り返すことで、脳に「今から集中モードに入る」というスイッチを入れる。
適切な呼吸法で自律神経を整える。
挑戦とスキルのバランスを意識する。
明確なプロセスを絞る。
「今この瞬間」に100%意識を向ける。
日頃のから準備を怠らずに本番で力を発揮できるようにしましょう。

















