外反母趾について

足の親指あたりに痛みを感じる時は外反母趾のことが、度々あります。

外反母趾で悩んでいる人は少なくないので、解説をしていきます。

外反母趾は、母趾(親指)が小指側に「くの字」に曲がり、母趾の付け根(第1中足趾節関節=MP関節)が内側に突出する変形になります。

変形の度合いによって、症状の感じ方にも違いがあります。

外反母趾になるメカニズムは主に以下の3つになります。

□母趾内反力(親指を内側に押し込む力)

→ ハイヒールや先の細い靴(ポインテッドトゥ)で足先が圧迫されると、母趾が内側に押し込まれ続けます。

□横アーチの崩壊(横方向の土踏まずが落ちる)

→ 足の前半分の横幅を支える横アーチが低下すると、5本の中足骨が扇状に開き(開帳足)、第1中足骨が内側に倒れ込みます(内反)。これが外反母趾の骨変形の最大の原因です。

□母趾外反筋力の低下

→ 母趾を外側に開く「短母趾外転筋」や「長母趾屈筋」が弱くなると、歩くたびに母趾が小指側に倒れやすくなります。

これらが複合的に作用し、靭帯・関節包が緩み、骨が変形 → 炎症(腱鞘炎・滑液包炎)→ 痛み → さらに変形が進む悪循環が生じます。

予防・改善のポイント

靴の徹底見直し(最重要)つま先幅が広く、母趾と第2趾が自然に並ぶ靴(幅広・スクエアトゥ)

ヒールは3cm以下(理想は2cm程度のローヒール)

足裏全体で体重を受けられるよう、ソールが柔らかすぎないもの

横アーチを支えるインソール市販でも「横アーチパッド」「中足骨パッド」付きのものが効果的

整形外科やフットケア専門店でオーダーメイドインソールを作るのが最善

母趾外転筋の筋トレ(毎日5分)ゴムバンドを使った外転運動(輪っかゴムを両母趾にかけ、外に開く)

床にタオルを置き、母趾だけでたぐり寄せる「タオルギャザー」

短母趾外転筋トレーニング(母趾を床に押し付けながら外側に開く)

このような事を早い段階で「幅広靴+横アーチサポート+母趾筋トレ」を徹底すれば、ほぼ進行を止め、痛みも軽減できます。

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