仙腸関節障害とギックリ腰の違い

腰に強い痛みが出てしまい動くことが困難になるとギックリ腰だと思う人がほとんどだと思います。

腰が痛くなる理由にも内科的なもの・整形外科的なものなど

いろいろな診療科が専門のものがあるので、痛みだけで判断することは難しいです。

それでも、整形外科に関する痛みが多い傾向があるので、仙腸関節障害とギックリ腰の違いについて紹介をしていきます。

仙腸関節障害とギックリ腰の主な違い

項目 仙腸関節障害(SIJD) ギックリ腰(急性腰痛症)
主な発生部位 仙腸関節(骨盤の仙骨と腸骨のつなぎ目) 腰椎周辺の筋肉・靭帯・椎間板・椎間関節など
発症のタイミング 急性も慢性もあるが、多くは徐々に悪化 ほぼ100%急性発症(重い物を持った瞬間など)
典型的な誘因 妊娠・出産、片足立ちの繰り返し、転倒、スポーツ 重い荷物の持ち上げ、くしゃみ、中腰での動作

この表を参考にしてご自身の症状と照らし合わせるとなんとなく予測できるかもしれません。

痛みが強い時はご本人にとって、疾患名はそこまで重要ではないかもしれませんが、

知っておくと対処法が変わるので、痛みをやらげる事に役立つかもしれません。

原因・メカニズムの違い

□ギックリ腰(急性腰痛症)

正式名称は「急性腰痛症」で、いわゆる「腰椎捻挫」の総称です。  腰を支える筋肉(脊柱起立筋など)や靭帯が急激に伸ばされたり捻られたりして微細な断裂を起こす。

まれに椎間板ヘルニアや椎間関節の捻挫が原因になることもある。

典型例 「朝起きて顔を洗おうとしたら動けなくなった」「10kgの米袋を持ったら激痛が走った」

仙腸関節障害

仙腸関節は本来ほとんど動かない関節ですが、わずかな動き(2~4mm程度)が許容されています。

関節面のズレ(過可動性=hypermobility)または逆に動きすぎない(hypomobility)

妊娠中はリラキシンというホルモンで関節が緩みやすく、特に出産後によく起こる 。

ランニングやゴルフなど、片側に体重を乗せる動作の繰り返しで起こりやすい 。

外傷(尻もち、階段での踏み外し)で急に発症する場合もある。

この原因に対してアプローチすると改善が見込みやすくなります。

 

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