姿勢を気にする理由

姿勢が悪いと姿勢をよくしなさいと言われることは少なくないと思います。

なぜ、そのような事を言われるのか。

理由はいろいろ考えられますが、一般的に言われていることを2つ紹介していきます。

1つ目はストレートネックです。

正常な首の骨(頸椎)は、前から見るとまっすぐでも、横から見ると緩やかな前方へのカーブ(前弯)があります。

このカーブが衝撃を吸収するバネの役割を果たし、頭の重さ(約5~6kg)を効率よく分散させています。

ところが、長時間スマホやPCを見るときに顎を前に突き出す癖がつくと、このカーブが失われてまっすぐ(ストレート)、または逆に後ろに反る(逆C字)状態になります。

最大の問題は「首がバネの役割を果たせなくなる」になります。

2つ目は巻き肩です。

巻き肩とは、肩が前に丸まり、肩甲骨が外側に開いた状態です。

デスクワークやスマホ操作で腕を前に出し続けることで起こりやすくなります。

問題点は胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)が縮こまり、背中の筋肉(僧帽筋中部・下部、菱形筋、広背筋)が伸びて弱くなる。

この2つは単独で起こるよりも合わさって、症状を悪化させることが多いからです。

ストレートネック+巻き肩はほぼ同時に進行します。

そうすると首が前に出る → 肩も前に巻き込む → 背中が丸まる → また首が前に…という悪循環ができあがります。

その結果、頭・首・肩・背中・腰が一直線に負荷がかかり筋肉が緊張し、つらい症状が出やすくなります。

改善や予防のために

ストレッチ

□大胸筋ストレッチ(ドア枠ストレッチ)
ドア枠に腕をかけ、胸を前に押し出す。左右30秒×2

□小胸筋ストレッチ(壁角ストレッチ)
壁の角に肘を当て、胸を開くように体を前に出す

□首の前側ストレッチ(首を後ろに倒す+手で軽く押す)

筋トレ

□背中反らし(スーパーマン)
うつ伏せで両手両足を上げる(10秒キープ×10回)

□Y・T・Iエクササイズ(肩甲骨を寄せる)
うつ伏せで腕をY字→T字→I字に上げる(各10回)

□バンドローイング(ゴムバンドorタオルでOK)
座ってタオルを胸の前で持ち、肘を後ろに引く(15回×3セット)

このような事を習慣化して身体を変えていきましょう。

 

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  1. 2025.11.29

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