肩が痛いといえば四十肩・五十肩と伝えれば、なぜか丸く収まってしまう感があります。
だから、肩が痛いと言っている人は、四十肩もしくは五十肩かなと言ってませんか。
「ああ、そうかも」と思う人も少なくないと思います。
今回は肩の関節に注目して脱臼と亜脱臼について話を進めていきます。
脱臼は、関節を構成する骨の端が完全に離れてしまい、正常な位置から外れた状態です。
一方、亜脱臼は、骨の端が部分的にずれ、関節面が不完全に接触した状態で、軽度の脱臼とも呼ばれます。
主な原因は外傷ですが、違いは衝撃の強さや関節の構造にあります。
脱臼は、交通事故、転倒、スポーツ中の強い衝撃(例: ラグビーでのタックル)で起こりやすく、関節包や靭帯が完全に断裂します。
亜脱臼は、軽い捻挫や繰り返しのストレス(例: テニス肘の過度な使用)で生じやすく、先天的な関節弛緩(例: エーラス・ダンロス症候群)や加齢による靭帯の弱化が背景にあります。
共通のリスク要因として、関節の不安定性(例: 過去の怪我)や筋力不足が挙げられますが、脱臼は急性外力中心、亜脱臼は慢性要因が多いです。
脱臼の症状は、激しい痛み、腫れ、変形(関節の形が明らかにおかしい)、運動不能が即座に現れ、触ると骨の位置異常がわかります。
神経や血管損傷を伴うと、しびれや血流障害(例: 脈拍弱化)が生じ、緊急を要します。
亜脱臼は、痛みは中程度で、関節の不安定感や「ポキッ」と音がするクリック感が特徴。腫れは軽く、変形は目立たず、自然に元に戻る(自己整復)場合もありますが、繰り返すと慢性痛や関節炎を招きます。
亜脱臼は、痛みは中程度で、関節の不安定感や「ポキッ」と音がするクリック感が特徴。
腫れは軽く、変形は目立たず、自然に元に戻る(自己整復)場合もありますが、繰り返すと慢性痛や関節炎を招きます。
最終的にはどちらも解剖学的に正常な位置に骨を戻すことは同じ、
さらに筋力強化によって再発を防いでいくことが大切になります。

















