前回は過剰運動症候群について紹介をしました。
結論はまだ判明していないことが多い疾患になりますといった内容になります。
そして、過剰運動症候群を調べていくと全く内容が違うふたつ事柄に遭遇しました。
ひとつめは前回の過剰運動症候群でこれは関節の動きについての呼び名でした。
もうひとつ内容の違うものがあり、それはオーバートレーニングを指すものでした。
ここではオーバートレーニングについて紹介をしていきます。
過剰運動症候群は、運動量や強度が過剰で、十分な休息や回復時間が取れていない状態が続くことで生じる身体的・精神的症状の総称です。
特に競技アスリートや激しいトレーニングを行う人に多く見られ、身体のパフォーマンス低下や健康障害を引き起こすとなっているようです。
主な原因は、運動と回復のバランスが崩れることです。
具体的には
□過度なトレーニング 高強度または高頻度の運動を長期間続け、休息が不足する場合。例として、週に10%以上走行距離を増やすなど、急激な負荷増加がリスクを高めます。
□不十分な回復 睡眠不足、栄養不足(特にタンパク質や炭水化物の不足)、脱水などが回復を妨げます。
□単調な運動 同じ動作の繰り返し(例:ウェイトリフティングや野球のバッティング)が中枢神経系の適応を招き、パフォーマンス停滞を引き起こす場合(単調プログラム過剰運動)。
□栄養不足 特に低エネルギー状態(Relative Energy Deficiency in Sport: RED-S)は、女性アスリートの三主徴(摂食障害、月経異常、骨密度低下)として知られています。
まとめ過剰運動症候群は、過剰なトレーニングと不十分な回復により、身体的・精神的健康を害する状態です。
パフォーマンス低下、疲労、気分変動、免疫力低下などが主な症状になり、
治療は休息、栄養、ストレス管理が中心で、予防には適切なトレーニング計画と心身のバランスが重要になります。