体に感じる痛みは不思議に感じることがあり、レントゲンやMRIなど画像検査をして異常がみつかれば
その箇所が原因と言われます。
何も不思議なことはないと思うかもしれませんが、痛みを感じていないのに
たまたま画像を撮ることがあり、異常が見つかることもあります。
ガンなどを早期発見になる場合もあるかもしれませんが、全く問題ないことも少なくありません。
そのひとつに分裂膝蓋骨というものがあります。
これは痛みを伴うものと痛みを伴湧いないものがあるので知識を整理していきましょう。
膝蓋骨はぞくに膝のお皿と呼ばれるものになります。
本来は膝蓋骨はひとつの骨として存在します。
しかし、胎児期や幼少期に骨化する過程で、複数の骨化中心が完全に融合しない場合に発生します。
この結果、膝蓋骨が2つ(二分膝蓋)、またはまれに3つ以上の部分に分かれることがあります。
分裂膝蓋骨は先天的なもので、遺伝的要因や環境的要因が関与する可能性がありますが、明確な原因はわかっていません。
膝蓋骨の骨化は通常、3~5歳頃に始まり10~12歳頃に完成します。
しかし、この過程で骨化中心が分離したまま成長が止まると分裂膝蓋骨となります。
分裂膝蓋骨は、Saupeの分類に基づいて3つのタイプに分けられます
□Type I 膝蓋骨の下部(下極)に分離がある(約10%)。
□Type II 膝蓋骨の外側(側縁)に分離がある(約20%)。
□Type III 膝蓋骨の外側上部(上外側)に分離がある(約70%で最も一般的)。
分裂膝蓋骨のほとんどのケースは無症状で、偶然X線検査で発見されることが多いです。
しかし、一部の患者では以下のような症状が現れることがあります。
□膝の痛み 特に運動や長時間の活動後に痛みが生じる。
□圧痛 膝蓋骨の分離部分を押すと痛みを感じる。
□腫れ 分離部分周辺に軽い腫れが起こることがある。
□不安定感 膝の動きが制限されたり、不安定に感じることがある。
どこまでが分裂膝蓋骨と因果関係があるのか。
はっきりしない部分もありますが症状が出た時は専門家に相談しましょう。