新年度がスタートして約3週間が経ちました。
立場は違えど新しいリズムに慣れてきたころではないでしょうか。
慣れてくると同じように過ごしていても今まで見えないかったものが目に入るようになったりします。
通勤や通学で公共の乗り物を利用している人はカバンに赤い札をつけている人に気が付くかもしれません。
おそらく、赤い札には白色で十字とハートのマークが入っていると思います。
この札だった場合はヘルプマークになります。
ヘルプマークは、外見からは分かりにくい援助や配慮を必要とする人々が、周囲にそのニーズを伝えやすくするために作られた日本のマークになります。
ヘルプマークの主な目的は、支援が必要な人が周囲にそのことを気軽に伝えられるようにすることです。
義足や人工関節使用者、内部障害や難病を抱える人、妊娠初期の女性、発達障害や精神障害のある人など、
幅広い対象者を想定しています。
特に外見では支援が必要だと判断しにくい人々が適切な援助を受けられるよう支援する役割を果たします。
具体的にいうとヘルプマークはストラップ付きで、バッグやリュックに付けて目立つように使用します。
裏面のシールには、以下のような情報を記入できるようになっています。
□名前や緊急連絡先
□必要な支援内容(例:「パニック時には静かな場所に案内してください」)
□医療情報(例:「心臓疾患あり、救急時は〇〇病院へ」)
ヘルプマークの対象者は明確な基準が設けられておらず、支援や配慮を必要とする全ての人が利用可能です。
障害者手帳や診断書の提示が不要で、申し出があれば誰でも入手できます。
ただし、自治体によっては申請書や確認票の記入を求める場合もあります。
ヘルプマークは、外見から分からない困難を抱える人々を支える「助け合いのしるし」です。
利用のしやすさや柔軟性が強みですが、認知度向上や悪用防止が課題です。
もし困っている人がヘルプマークを持っていたらヘルプマーク確認することでスムーズに問題が解決できるかもしれません。