腰痛が話題にあがることは少なくないと思います。
腰に痛みを感じる場面はどのような時があるか。
何もしてなくても痛みを感じる時・荷物を持ち上げようとする時・立ち上がる時・しゃがむ時などはよく話を聞きます。
まず痛み方はじっといる時か動いてる時のどちらかに分かれます。
じっとしている時に腰に痛みを感じている時は内科系の疾患などに原因がないか確認をしたほうがいい場合が多く、
動きにともなって感じる腰の痛みは整形外科系の疾患が考えられます。
痛みの原因を探る時に目安になります。
今回は題名にしている「5分歩くと腰が痛くなる」という疾患について考えていきます。
歩いて腰が痛くなったあとで痛みの変化の仕方が疾患を予測するのに役に立ちます。
歩くことをやめて、休んでいれば痛みがスッと消えていくのか。それともいかないのか。
もし、消えていくのであれば、腰部脊柱管狭窄症や閉塞性動脈硬化症で現れる間欠性跛行の症状の恐れが強くなります。
間欠性跛行ならば、腰部脊柱管狭窄症や閉塞性動脈硬化症のどちらかの可能性が高くなり
治療の仕方は全く違うので受診する診療科のあたりをつける必要がでてきます。
あたりをつける方法として、歩いて痛みが出て休んでいると痛みが消失していく時の姿勢になります。
□座る・しゃがむなど腰を曲げていると痛みが消えるならば腰部脊柱管狭窄症→整形外科
□立ったまま腰を曲げないでも痛みが消えるなら閉塞性動脈硬化症→循環器内科
になります。
こうすることによって適切な治療を受けるための診療科に最短でいきつくことができる確率が高くなります。
間欠性跛行の可能性がない場合は、その他の腰痛の可能性が高くなるので、
さらに細かい情報が必要になってきます。
神経の反応や足の力の入り具合に皮膚の感覚などを調べて
その結果をトータルで考えて可能性の高い疾患に絞っていきます。
このようなに情報からひとつずつ整理していき、検査の結果と症状を照らし合わせて
治療方針が決まっていきます。