痛みの話④

慢性痛を少しでも理解するために複雑系の話を少し紹介しました。

何がきっかけになって慢性痛の理解につながるのかは分からないので組み込んでみましたが

頭の中がハテナだらけになってしまったら一度忘れてもらって構いません。

ここからはできるだけ経験するだろう痛み方と重ねわせていきます。

慢性痛の特徴のひとつに原因がはっきりとしないことになります。

慢性痛の代表的ものといえば腰痛ではないでしょうか。

この腰の痛みには不思議な点があると思いませんか。

痛くて腰を動かすことがつらくても、すっと痛みが消えている瞬間があったりします。

特に好きなことをしている時は痛みが消えていることが多い。

ただ痛いといっている本人は痛みが消えていることに気がついていないことが多いのでずっと痛みがあるといいます。

もし、痛みの原因が生理学的・解剖学的な原因があれば痛みが消えることはないはずですが

じっさいにこのような事はわりとあります。

これを要素還元主義といいます。

痛みのややこしいところは痛みは恐怖になります。

痛みが出るとわかっていれば、痛みが出る行動はしないように気をつけます。

これは意識的にも無意識的にも起こります。

痛みと上手く付き合っていれば問題はありませんが、痛みにかんする偏った捉え方をしていると

恐怖回避思考になり、動くことに対して恐怖心が出てしまい、

運動は痛みを増悪させると過剰な安静によって、筋力・持久力・心肺機能など低下を招いてしまう。

このループに入ってしまうと痛みから抜け出すことが難しくなります。

なぜなら、痛みは形状記憶をするからになります。

痛みの形状記憶を壊すことが慢性痛の改善につながると考えられます。

そのために行うべきことが運動や施術などの刺激を体に加える。

痛くないと感じる瞬間を少しでも長く体に体感させて、痛みの形状記憶を壊していきます。

形状記憶が壊れた時に痛みを思い出さなくなるだろうと予測できます。

そのためには安静にするべき痛みなのかを判断する必要があります。

ここについては専門家に相談をしましょう。

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