痛みの話②

痛みの話は難しく感じる点も少なくないと思いますが、理解が進むと痛みの改善の仕方や向き合い方が大きく変わるのであきらめずに知識を整理していきましょう。

痛みには急性痛と慢性痛があるといった話を前回しました。

痛みを感じるシステムはどうなっているのか。

侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛に分けられる。

□侵害受容性疼痛 身体の組織が損傷や炎症を受けたときに生じる痛みになります。侵害受容器はセンサーの役目をしていて刺激や発痛物質を感知をすると痛いと感じるシステムになっています。この痛みは生命を維持するためのシグナルであるための急性痛でみられることが多いシステムになります。

□神経障害性疼痛 痛みを伝える神経の損傷や病気によって引き起こされる痛みになります。そして、皮膚などにある痛み刺激を感じる受容器の異常ではなく、大脳から末梢神経まっしょうしんけいの痛みが伝わる経路に病変や病気が存在することで生じると考えられています。

メカニズムはこのように違いがあります。

痛みが出た時に侵害受容性疼痛や神経障害性疼痛によるものであれば、

原因はある程度特定できるので原因に対してアプローチをして、

痛みの循環を断ち切っていきます。

主にこれから紹介する4種類の痛み止めを使用して痛みを取り除くことが多いです。

□NSAIDs

□アセトアミノフェン

□医療用麻薬

□鎮痛補助薬

このふたつ以外に心因性疼痛というものもあります。

心因性疼痛とは痛みの原因が身体的にこれといったものが見当たらずまた、身体的なものでは説明がつかない痛み。

画像検査や血液検査などをしても異常がないということになります。

心因性疼痛はいわゆる慢性痛と同じものと考えられます。

実際に体に起きる痛みは

侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛・心因性疼痛がグラデーションを描くように複雑に絡みあいます。

その時に感じている痛みがどの痛みの分類に依存しているのかによって対応が変わります。

 

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