慢性疲労症候群ってなに

ここ数日は疲労について話を進めています。

本当に疲れること自体は何も不思議なではなく、人の生理的作用のひとつなので回復が出来ているならば

問題もないので気に留めることもありません。

しかし、休んでも、寝ても疲労感がずっと残っている感覚が変わらずにつらいと感じている人もいます。

ここでは慢性疲労症候群について紹介をしていきます。

慢性疲労症候群は疾患になるので、通常、感じる疲労とは全く別物になります。

体に疲労感を感じることは同じですが明確に違うことがあり、慢性疲労症候群には基準があります。

それは、体を動かすことが困難な疲労が6ヶ月以上続き、日常生活に支障をきたす疾患になります。

診断するにあたり基準になる項目があります。

厚生労働省が発表しているガイドライン(2012)によると

□十分に休んでも24時間とれない疲労

□筋肉痛

□多発する関節痛(腫れはない)

□頭痛

□のどの痛み

□睡眠障害(不眠・過眠・リズム障害)

□思考力・集中力の低下

□微熱が続く

□首のリンパ節の腫れ

□筋力の低下

これらの症状のうちで5つ以上当てはまることが基準になります。

この基準をクリアしたら慢性疲労症候群となるのかといったらそうではありません。

この基準に加えて症状の期間やと経過も大切になります。

□発症時期がはっきりしている 慢性疲労症候群の疲労感は健康だったときとの境目がはっきりしていると言われています。突然、今までの疲労感とはあきらかに違う疲労が襲ってきます。

□月に数日以上は学校や仕事を休むほど疲れがひどい 疲労感は人によって差が出やすいので、「PS(performance status)」という基準が使われます。

  • PS 0:問題なくフルタイムで働ける
  • PS 1:フルタイムで働けるが、しばしば疲労を感じる
  • PS 2:フルタイムで働けるが、全身倦怠感でしばしば休息が必要
  • PS 3:全身倦怠感があり、月に数日は仕事や学校を休み自宅での休養が必要
  • PS 4:全身倦怠感があり、週に数日は仕事や学校を休み自宅での休養が必要
  • PS 5:フルタイム勤務はできない。数時間程度・週3~4日の軽労働は可能
  • PS 6:調子の良い日は数時間程度の軽労働が可能だが、週2~3日が限度
  • PS 7:自宅で身の回りのことはできるが、仕事・社会活動はできない。
  • PS 8:1日の半分以上を横になって過ごし、家でもしばしば介助が必要
  • PS 9:寝たきりで常に介助が必要

PS3以上が慢性疲労症候群の基準になります。

□十分な休息をとっても疲れが回復しない

注意する点は疲労を引き起こす病気や精神疾患がないことが前提になります。

診療時間

お越しの際は

横浜市中区本牧町2丁目284-16
【アクセス】
JR線「山手」駅より徒歩17分
JR線「石川町」駅よりバス10分
【お車でお越しの場合】
当院前の本牧通り
11:00~15:00まで駐車可です。
 

院長のヒトリゴト

PAGE TOP