膝のケガの話が続いています。
今回は足の裏に出る痛みの話になります。
どこの場所が痛くなっても日常に影響が出てくるのでつらいです。
しかし、足の裏に痛みが出てくると足を地面につくことが自体が嫌になってしまったりするので、痛めたくない場所のひとつかもしれません。
足の裏が痛くなる疾患のひとつに足底筋膜炎というものがあります。
神経的な痛みでない場合はこちらに該当してくる人が多いと感じます。
足底筋膜炎の症状は
□歩き始めや立ち上がった時の一歩目に、足の裏が痛む
□歩いたり走ったりしていると、足の裏やかかとが痛む
□ずっと立っていると、足の裏が痛い
□寝ていても、足の指や裏がじんじんと痛んだり、違和感を感じる
□足の裏を押すと、激痛を感じる箇所がある
これらを訴える人が多いです。
ここを痛めてしまう理由は足の裏の筋肉に繰り返し負荷がかかることで炎症を起こすとされています。
足の形はアーチ状になっていて、足への衝撃を吸収するクッションの働きがあります。
このクッションの機能が低下してしまうと足の裏の筋肉へ過剰な負担が加わります。
その結果、筋肉が骨についている部分で微細な断裂や組織の変性によって痛みが出てしまいます。
原因になること
□足に強い衝撃を繰り返すスポーツなどをしている
□疲労の蓄積や加齢など
□足のアーチが崩れている
□ふくらはぎ・アキレス腱が硬い
□靴が足に合っていない
治療の方法は基本的に保存療法になります。
選択肢に何があるのか。
□リハビリテーション ストレッチや筋力トレーニング・物理療法・足底腱膜に負担のかかりにくい動作の習得など
□薬物療法 非ステロイド性消炎鎮痛剤・湿布など
□装具療法 インソール・サポーターなど
難治性足底筋膜炎といって保存療法で半年以上経過しても改善していかないものに対して体外衝撃波治療というものもあります。
痛みが改善してきたら予防をおこなって、再び痛みが出ないようにすることがいいと考えられます。