前回は熱中症はサルコペニアやフレイルに移行してしまうリスクがあるといった内容でした。
最近ではサルコペニアやフレイルといった言葉も耳にする機会が増えてきたと思いますが市民権を得た言葉まではいっていないかなと思います。
サルコペニアやフレイルについて知識をつけていきましょう。
このふたつの言葉を簡単に言い表すと体力低下して動けなくなると動こうとするときついからやめる。さらに体力が落ちて動かなくなるといったループに陥ってしまい人との交流がなくなり孤独になってしまう。
このような内容になります。
サルコペニアとフレイルの違い
□サルコペニア 筋肉量の減少・筋力低下によって身体機能が衰えていくこと。ここでいう身体機能の衰えは一般的な身体機能の衰えを通り越して日常生活などに不便をもたらすレベルの衰えのことをさす。
□フレイル 身体的な部分はサルコペニアと同じになります。その他の要件も絡んできます。精神・心理的問題(認知機能の衰え)や社会的な問題(閉じこもり・経済的困窮など)も含めたより広い範囲になります。この3つが要因になり虚弱状態になってしまうこと。
サルコペニアとフレイルを比較するとこのような違いがあります。
フレイルの中にサルコペニアが含まれる形になります。
サルコペニア・フレイルは介護が必要となる一歩手前の段階なので、この時点で対策を行っていくとまだまだ身体的に回復できるのフレイルの悪循環を断ち切ることができます。
予防をするためには月並みな話になってしまいますが普段の生活習慣が大切になってきます。
□食事 筋肉を作るたんぱく質をしっかりと取りましょう。日本サルコペニア・フレイル学会のサルコペニア診療ガイドラインでは、1日に適性体重1kgあたり1.0g以上のたんぱく質摂取が予防法として推奨されています。
□運動 ウォーキングなど有酸素運動や筋トレの両方をおこなうといいです。全てが出来ない時は体を動かす習慣を途絶えさせないようにしましょう。
□社会参加 人とコミュニケーションを取るためにコミュニティなど利用する。