舟状骨骨折と有鈎骨骨折

前回は手首の疾患について紹介をしました。

手首の構造は細かい骨の集合帯になっているので、たいした痛みでないと感じていても骨折をしていることもあるので舟状骨骨折や有鈎骨骨折・月状骨骨折について解説をしていきます。

今回、解説していく骨は手根骨と呼ばれる手首を構成する小さな骨になり、その中でも障害が起こりやすい3つに絞って話を進めていきます。

□舟状骨骨折 舟状骨は親指側に位置しています。手根骨の中でも骨折の一番頻度が高いにもかかわらず、発見が難しい上に骨癒合もしにくいので、舟状骨骨折は初期の段階で見逃すことなくしっかりと鑑別を行いたい骨折のひとつになります。

スポーツや事故が事の発端になるので比較的若い年代の10〜20代でみられやすい。スポーツで起こる割合が最も高いので若い年代に集中しやすい。

症状は急性期では親指側で腫れ痛みがでる。時間が経過すると痛みも治まってくるが骨折の対応をしていないと偽関節になってしまい後遺症として骨の変形につながり、慢性的に手首や親指の付け根に痛み出るようになってしまう。

保存的療法でギプス固定をすることもあるけれど、骨癒合しにくといわれているので、手術療法になることが多い。

□有鈎骨骨折 有鈎骨へ強い外力が加わる骨折と繰り返しの刺激によって起こる疲労骨折のふたつのパターンがあります。特に野球のバッティングでグリップにあたり骨折することが多いです。これは強い外力によって起こる例になります。他のスポーツではテニスやゴルフなどで起きます。こちらは繰り返しの刺激によって起こる疲労骨折のことが多いです。

症状は腫れ・熱感・痛み・圧痛・手首の小指側の痛み・稀に小指側の痺れが出るなど

スポーツで受傷することが多いので治療方法は手術になることが多いようです。保存療法だと固定して骨癒合してスポーツに復帰するまでに3ヵ月以上かかってしまうこと・偽関節になりやすいなどいろいろとリスクが高くなってしまうからです。

 

 

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