誰でも手首や足首を捻って痛めたことは一度や二度はあるでしょう。
また、指をぶつけて突き指も経験していると思います。
これらはほとんど捻挫になります。
捻挫は軟部組織をはじめとする靭帯や筋肉を痛めることです。
骨の連続性が断たれてしまうと骨折や不全骨折になります。
骨折や不全骨折になってしまう時は、骨に強い外力が直接加わった時と関節を捻った延長線上に間接的に骨に外力が加わった時に起こります。
捻挫をしたと思っても、実は骨折をしているというケースもあります。
こういったケースが多い部位は手首周辺や足首周辺になります。
この部位は細かい骨も沢山あるので、イメージしている骨折の状態がそのまま当てはまらないこともあります。
そうすると捻って感じている痛みで捻挫だと判断することは危険かもしれないと伝わると思います。
だから、早い段階で専門家に一度確認をしてもらうことをおすすめします。
痛みの弱い骨折や不全骨折だと何となく痛みと付き合いながら生活や運動をしていても損傷している部位がそのまま骨癒合をしてしまうことが少なくありません。
その後、骨癒合の仕方によっては物理的に刺激が加わり続け、ある動作をすると必ず痛みを感じるなど慢性的に症状として付き合っていくことになり、こうなってしまうとどうにもなりません。
骨折や不全骨折は固定など適切に対応していくことが大切になります。
ケガをした直後の応急処置の心構えとしては、痛みや見た目などに関係なく、たとえ捻挫であったとしても骨折や不全骨折をしている前提で対応することがベストになります。
病院や治療院など診てもらうまでの間はRICE処置をしておきましょう。
Rest(安静)
Icing(冷却)
Compression(圧迫)
Elevation(挙上)
もし、全部が出来ないとしても、患部のRest(安静)だけは保つようにして、患部が動くことのないようにしておけば状態を悪化させることはありません。
初期段階は痛みを取り除くことよりも悪化をさせないことが大切です。