朝、起きた時に痛みで首が動かせない。
こんな経験は誰でも一度くらいはあるのではないでしょうか。
このような症状がある時は「寝違え」といえば、誰にでも通じると思います。
それくらい頻度の高いものになります。
ちなみに「寝違え」も通称になり、医学用語では「急性疼痛性頚部拘縮」と呼ばれます。
寝違えとはどのようなものか。
筋肉や靭帯など軟部組織に損傷して、炎症を起こすことによって痛みが出現すると考えられています。
主な症状
□首の痛み 筋肉の緊張と炎症などで首を動かす・力を入れると鋭い痛みを感じることが多い。
□首の動きの制限 痛みによって、前後左右に普段と同じように動かせなくなる。
□肩こり 痛みよって体が緊張するために、痛みを感じている別の筋肉にコリ感など感じることもある。
これらの症状と同じ状況が場所を変えて背中にも現れたりします。
朝起きた時に痛いと感じることもあれば、起きている時に荷物を持つ瞬間に痛くなってしまったという訴えは少なくありません。
この痛みはどのくらいで消えていくのか。
仮に何もしないで放っておいたとしても、長くても3〜4週間くらい経つと何事もなかったかのように気にならなくなります。
まれに痛みを感じることもありますが、この期間を超えても痛みがある場合は、寝違え以外の疾患もチェックしたほうがいいかもしれません。
まれに関節リウマチや頚椎椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍などの病気がみつかることもあります。
このようなこともあり得るので、痛みが出たら早い段階で専門家に相談をしておくことをおすすめします。
治療方法は炎症を早く抑えていくことがベターと考えられるので、湿布や痛み止めを使用することは有効な方法のひとつになります。
どうしても、炎症はメカニズムとして48時間くらいは炎症が上昇していくといわれているので、生活スタイルに合わせて、痛みがゼロにならなくても、生活を送っていけるようにする工夫も必要になります。
これは個別の事案になるので、専門家からアドバイスをもらうといいのではないでしょうか。