むくみについて②

前回は心配をする必要のないむくみについて紹介をしました。気になる人は前日のブログをみてください。

今回は何かしらの疾患によって起こるむくみについて話を進めていきます。

代表的な疾患を覚えていきましょう。

□体全体のむくみ

  • 月経全緊張症候群
  • 甲状腺機能低下症
  • 心不全
  • 薬剤性
  • 腎不全・肝不全

□部分的な体のむくみ

  • 深部静脈血栓症
  • 蜂窩織炎
  • 下肢静脈瘤

などがあります。

この中から下肢静脈瘤を解説していきます。

下肢静脈瘤はどのようなものか。

足の静脈がボコボコとこぶになっているものを下肢静脈瘤といいます。静脈は血液が心臓に戻っていく時の通り道になります。足から心臓に血液が戻っていくには重力に逆らっていかなければなりません。ふくらはぎの筋肉がポンプの役割をして血液を押し上げます。血液が逆流しないように静脈には「静脈弁」というものがあります。

この「静脈弁」の機能が悪くなると静脈内に血液が溜まりやすくなどがあり、静脈の壁に圧力がかかって、静脈瘤になります。

症状

□痛み

□出血

□かゆみ

□むくみ

□おもだるさ

□こむらがえり

□湿疹・潰瘍・色素沈着

などがあります。ただ、静脈瘤は症状が全くないことも珍しくはありません。

下肢静脈瘤ができたとしても、症状がなけば特に心配をする必要はありません。静脈瘤があると血栓ががとんでエコノミークラス症候群を起こすのではと心配をする人もいますが、その確率はほとんどありません。

エコノミークラス症候群を起こすのは静脈瘤ができる表在静脈ではなく、深部血栓症になるので病気の種類が違います。

下肢静脈瘤は症状が出ているのであれば治療が必要になります。症状がなくても治療をする人は外見上の問題を解決するために行う人が多いです。

予防には

□適度な運動

□足のマッサージ

□長時間立ち続ける時は弾性ストッキング着用する

などがあります。

もし、下肢静脈瘤が気になる時は

□血管外科

□心臓外科

□外科

を受診してみましょう。

近くにないときはかかりつけ医に相談しましょう。

 

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