スポーツを競技としておこなっている場合は誰にでもその環境でプレーできる期間には限りがあります。そのような時期に不幸にもケガをしてしまったら簡単に決断できないケースもあります。もちろんケガの損傷度合いによるけれど1年はプレーできませんとなる可能性もある。また、無理をすれば今はなんとかプレーをできるけれどケガが悪化してしまったらそのスポーツが出来なくなる可能性も出てくるなど厳しい選択を迫られることもあります。特に中学生や高校生の最後の大会前だとなおさら難しくなります。
なぜなら、正解がないからです。ここから最後の大会前のケガを前提に話を進めていきます。
ケガをしてしまい組織に損傷があると分かっていたらドクターやコメディカルなどの人たちのほとんどが将来の体のことを考えてちゃんと治したほうがいいというような話をすると思います。この事の良し悪しはそこまで重要ではないのですが、治療をするよう誘導していないかということです。ケガを治すことだけに焦点をあてれば治療に専念することが正解です。
問題はケガした本人が今まで費やした時間の成果を試せずに終えてしまうこと。このことを本人が納得して受け入れらるのであれば特に問題ないと思います。
このようなケースでよくみられることで本人の意向がはっきりとしないまま話が進んでいることが少なくないように感じます。周囲の人たちもその子のことを考えた上で話をしていることは承知しているのですが、最後の決断をするのは本人なので選択する内容によってどのような未来が予測できるのかにとどまり本人が選べる環境を用意することがベストだと思っています。
このようなことを言うとまだ子供だから正しい判断ができないなどの反論もあります。この反論についてはケガをして選択する時点で思い描いた通りの結果にならなければ後悔の念は少なからず出てきます。後悔の気持ちも含めて決断するからこそ次に進めるのではないでしょうか。このような考えに賛同できる選手を応援したいと思います。