人の体は30代を境に衰えていくといわれいます。衰えも始めの段階では自覚もないくらい微妙な速度ですが年齢を重ねるごとに衰える速度はアップしていきます。これは自然の摂理なので素直に受け入れていいことだと思います。しかし、このことを言い訳に使ってしまうと際限がなくなってしまいます。
体が衰えていくと以前なら意識しなくても問題なく出来ていたことが出来なくなったり、しんどくなったり、時にはあとから体の痛みとなって出てくることもあります。このように今までと違ったことが現れてくると人の反応としては大きくふたつに分かれいるように感じます。
現状をどうにかしようと前向きに頑張っていく人と落ち込んでしまい状況がどんどん悪化してしまう人。性格によるものあるかも知れませんが、前者の気持ちを持っている人は年齢以上に若く見える傾向が強くなります。逆に後者の場合は年齢以上に年老いて見える人が多いように感じます。
特に高齢者になってくると痛みがあっても疾患名のつかないようなものや体の機能低下によって起こる痛みもあるので、日常生活における不安などの要素も大きく関わってきているのであると予測できます。実際は必要以上に不安が強くなってしまっていることで痛みを強くしてしまっているのではないかと考えています。
これはなぜかというと痛みを理由にできる動きをしなくなってしまったり、出来ないと思い込んでいるケースが少なくないからです。施術の一環で体を動かすことが効果が高いと判断した時は必要な動作を一緒に行うこともあります。たとえば椅子から立ち上がる時、壁などに手を付かないとフラフラして立つことが出来ないと訴えがあっても一緒にその動作を行うとなんなく出来てしまうことも多くあります。本人も「あれ出来た」といった感じで不思議がることもあります。すべてがパッと変わる訳ではありませんが、知らず知らずのうち自分自身でストップをかけていつこともあります。