腰の疾患の話が続ています。今回は腰部脊柱管狭窄症について紹介をしていきます。この疾患の名前も耳にしたり、目にしたりすることが多いと思います。もし、正確に名前を憶えていなくてもニュアンスは通じるのではないでしょうか。

どんな疾患なのか脊柱管の中を通っている脊髄が圧迫されることで様々な症状が出てきます。詳しく分からなくても神経が圧迫されていることが良くないことだと理解していればいいと思います。問題なのは腰部脊柱管狭窄症は治るの治らないのということになってくると思います。ここでいう治るとは一般的に症状が消失していくのかだと思います。

正確に治ったと言えるのは手術を行い脊柱管で圧迫して脊髄に振れている部分を無くしたうえで症状もなくなれば治ったといっても誰も疑問を持つことはないと思います。ここで少し難しい問題が発生します。MRIを撮影して脊髄が圧迫されているところを説明してもらえれば素人でも分かるくらいはっきりと画像に写っていても症状が全くない場合もあります。この場合、始めは痛みなどの症状があったが検査時に症状は消失したとなると構造的には腰部脊柱管狭窄症は治っていないといえますが症状は感じていないのでご本人は治ったと感じると思います。またこの逆パターンもあります。ただ、構造的に治っても症状がある時は脊髄へ圧迫によるダメージが残ってしまうと症状が完全に消失しないことも考えられます。

このように脊髄と圧迫の関係だけでも体に現れるパターンは数多くあるので、腰部脊柱管狭窄症は治るのかと問う時に治るの前提をはっきりとさせておくといいと思います。特に手術をしなければならない人に届いてほしい情報になります。

狭窄している部分が自然に回復することはありませんが症状が消失することはあります。体は楽になるので治ったと思ってもいいのですが、腰に爆弾を抱えている状態とうことは忘れず症状に関係なく予防などは継続して上手く付き合っていくようにすのがベストでは考えています。