前回は湿布の話に移る前に医療用医薬品と一般医薬品の違いを紹介しました。今回は湿布の具体的な話をしていきます。
湿布とはどのようなものなのか。捻挫・打撲・筋肉痛など体に痛みがある時に消炎鎮痛として皮膚に貼ってしようします。消炎鎮痛のために湿布には成分が入っています。
□サリチル酸メチル 自然界に存在する物質で、植物に含まれている成分。ウィンターグリーンと呼ばれるツツジ科のシラタマノキやイチヤクソウ科などの植物に多量に含まれ独特のニオイがある。
□カプサイシン カプサイシンによって皮膚が刺激されて、表面の血管が広がることによって血流量を増加させる。感覚神経を鈍らせることによって、痛みを感じにくくさせることが期待できる。唐辛子などに含まれる辛みを持たす成分である。
□非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs) ステロイドではない抗炎症薬を指します。インドメタシン・イブプロフェン・ロキソプロフェン・フェルビナク・ジクロフェナクなどがあります。消炎鎮痛の効果が高いとされています。どの成分でも大きな違いはなく含有量などに差がでるくらいらしいです。
湿布の種類は大きく分けると2種類あります。白い湿布と肌色の湿布になり、ほとんどの人が見たことがあると思います。
パップ剤 白くて少し厚めの形状で皮膚に付く側は水分を沢山含んでいます。熱を持っている時はこの水分が蒸発をすることによって熱を下げる効果があります。水分が蒸発してしまうと粘着性はなくなるので交換の目安になります。皮膚への粘着はもともと強くないのでネットや包帯など押さえてしようしたほうがいい場合が多いです。
プラスター剤 肌色で生地も薄く伸び縮みし粘着性が強いことが特徴になります。この特徴から関節など動きの多い部位でも剥がれることは少なくしっかり粘着してくれます。その分、皮膚がかぶれやすくなったり、剥がす時に皮膚を傷つけたりする可能性が高くなるのでこの点は注意が必要です。
使用方法を通りの回数や時間を守って使うことが適切な効果を得られます。ご自身の肌の強さに合うものを選ぶことをおすすめします。