9月もいよいよ中盤に入りもうすぐ10月になります。この季節になってくると今年もあと少しで終わりですねのという会話が始まってきます。また、マラソンをしている人は大会が徐々に増えてくる季節でもあります。
マラソンを走る場合はある程度、時間をかけて練習を積んでいかないとなかなか目標のタイムや完走も難しいと思います。そのために日頃から走って体を鍛えていきますが、練習をしていると予防も意識して準備をしていても体を痛めしまうことがあります。特にマラソンの場合は転倒などあきらかな外傷でない時は、繰り返しの動作によるオーバーユースが原因となって痛めることが多くなります。
その中でもランナー膝と呼ばれるくらいランナーな特有といっても過言ではない痛みに腸脛靭帯炎があります。これは膝の外側にある腸脛靭帯が走る動作のたびに大腿骨と擦れてしまい痛みを出します。
症状はおおむね三段階に分かれ
□軽症 運動を行ったあとに痛む
□中等症 運動は問題なく行えるが、運動中や運動後に痛む
□重症 常に痛みを感じ、運動をいつも通りに行うことができない
重症の状態を我慢をして運動を続けてしまうと日常生活にも支障が出てしまいます。
このようになってしまいやすい条件もあります。
□過度なランニング
□O脚になっている
□足に合わない靴を履く
□整地されていない地面でランニングする
□ジャンプなど足に負担のかかる運動を過度におこなう
などがあります。
痛みが出てしまったら組織の回復を優先しないといつまでも良くならないばかりか悪化させてしまう可能性もあります。練習を続けながら予防をしていくには、ランニングフォームの見直しやストレッチなどをしっかりと行うことは必須条件になります。また、痛みが出ていなくてもランニングをして負荷がかかるとダメージは残るので患部を回復させながら自分の限界値をしることも大切です。超音波エコーで患部の状態を確認して練習強度を調整したりすることも有効なのではと考えています。