シンスプリントの話が続いています。ここまではシンスプリントの症状が出現する理由などについて紹介してきました。まだ検査や治療方法については紹介をしていないので今回はこちらの知識をつけていきましょう。
症状(痛みを感じる場所)
すねの内側下1/3に痛みや圧痛が出現をするのが特徴になります。多くは運動に関連して痛みがでます。初期の段階では運動開始直後は痛みを感じますが、動いているうちに痛みが軽減してきます。この状態で継続して運動を続けていると大半の人は状態が酷くなっていきます。そして、患部を休ませると状態はやや回復するので、運動時のみに痛みを感じたり、触ったりすると痛いとなるので、日常生活までは影響がでにくいと言えます。
検査方法は
□疼痛誘発検査 すねの内側下1/3を骨に沿わして押します。この時に響くような痛みを感じます。また痛みが片側だけの時は痛みのある方とない方を両方押して確認すると痛みの違いが分かりやすいです。
□レントゲン検査 あきらかな異常が認められることは少ないようです。しかし、疲労骨折の可能性も確認できます。
□超音波エコー すねのまわりの骨膜が腫れているのか確認できます。
□MRI レントゲン検査で異常が認められないが身体所見と合わせて痛みが強い時はより精密にわかる検査になります。
これらが検査になります。すべてを行わなければいけないという事はなく、身体所見と合わせながら判断をしてきます。MRIまで撮影をする時は疲労骨折の疑いがある時に選択していることがほとんどだと思います。
治療方法
保存療法になります。急性期の炎症がみられる時期は炎症を取り除くために、超音波療法などをはじめとした電気療法を行います。また、非ステロイド性消炎鎮痛剤やシップを使用することで炎症を抑えることもあります。ここからは治療と予防がオーバーラップします。長趾屈筋・長母指屈筋・後脛骨筋・ヒラメ筋の柔軟性を高めるためにマッサージやストレッチなど行います。また、伸縮性テープを利用して筋肉の補助も行います。