ランニングとシンスプリント①

前回はシンスプリントとMTSS(脛骨内側ストレス症候群)について触れながら話を進めていきました。今回もオーバーユースによるすねの内側の痛みはおそらく沢山の人に馴染みのあるシンスプリントで統一して内容を紹介していきます。

シンスプリントはスポーツの中でもランナーをはじめとして走る機会の多い人に出現しやすいオーバーユースによります。そうすると必然的に部活で運動している学生の年代で起きやすい傾向にあります。

どうして発症をしてしまうのか。オーバーユースは使い過ぎて痛くなってしまうというところまでは理解しやすいと思います。しかし、同じ練習をしていても痛くなる人と痛くならない人が存在します。もちろん体格や体力などの個人差によるものもありますがこれだけで済ませるわけにはいかなので、原因になる特徴をいくつか記していきます。

原因になる身体的特徴

□下肢の形態異常 O脚・回内側・扁平足などがあると足が地面に着地する時の衝撃を吸収しきれずに筋肉への負担が増してしまい筋疲労から回復出来ずに痛めしまう。

□足関節底屈筋の筋力不足・柔軟性不足 足関節底屈筋群はすねのの内側に付着する筋肉の総称になります。下腿三頭筋・ヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋・長母指屈筋がそれにあたります。これらの筋肉が必要な柔軟性を維持していないとランニングでの動作時に足首が動くたびに筋肉の付着部に必要以上の負担がかかります。そうすると筋肉が付着しているところの骨膜をけん引するような形なってしまい微細損傷を引き起こして骨膜炎になり痛みになるといわれています。

オーバーユースになりやすいタイミング

□新学期 学生を主体に考えると新しい環境になり、練習に体が慣れていなかったりして起きる場合がある。

□フォームの変更 体の使いが変わり弱い部分を使うことで運動量についていけない。

環境の問題

□特に地面環境 砂・土・アスファルト・コンクリートなど足へ衝撃は変わってきます。選択できるならばパターンを固定しないほうがいいと思います。

□シューズ問題 シューズのへたり・足にあっているのかなど細かく分けていくと走る内容に合っているシューズを選択することも大切です。

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