股関節や股関節の周囲の痛みなどについての話が続いています。今回も股関節に関する事について紹介していきます。
股関節自体に痛みがある時は大腿骨頭に異常が起きている可能性が高くなります。その状態が軽い炎症から骨の変形・骨折など理由は色々あります。
疾患によって治療方法は変わってきます。方法は保存療法・手術療法などがあります。痛みはじめの頃は保存療法で治療をすることがほとんだと思います。痛みがきれいに消失すれば何も問題ありません。また、日常生活の支障をきたすことがなければ痛みと上手く付き合っていくことも十分に考えられます。
しかし、痛みがあまりにも酷かったり、股関節が動かなくて膝が上がらないといった状況になってくると日常生活に支障をきたします。そうなってくると大腿骨頭自体もかなり状態が悪くなっている予想できるので、レントゲンやMRIなどの画像所見と現状を照らし合わせながら手術を行うかどうかを検討することになります。
手術をするにしても単に状態が悪いからというだけでなく、年齢や体力なども加味されます。
大腿骨頭に痛みがある時は大腿骨頭壊死・変形性股関節症・大腿骨頸部骨折などが多いので大腿骨頭を人工骨頭に変える手術になるようです。いわゆる人工関節というものです。手術を行うのか行わないのかの判断基準になることは股関節の可動域や歩行可否などになってくるようです。
どんな手術にメリットやデメリットがあります。
□メリット 人工関節に変えること痛みが消失する可能性がかなり高くなります。そして、股関節本来の動きをほぼ取り戻すことが可能になるので日常生活の質があがり、自立した生活が可能になります。
□デメリット 手術を行うリスクがあります。例えば感染症・出血・血栓症・神経障害・骨折などが合併症としてあります。人工関節には耐用年数10〜15年といわれているので再手術を行わなければいけないケースも出てきます。人工関節は本来の骨頭より脱臼しやすいと言われているのでリハビリなどで筋力強化も必要になります。