体の一部を物の角にぶつけたり、転んでぶつけたりして、痛い思いは誰でも経験したことがあるはずです。
ほとんどが打撲・打ち身で放って置いても痛みは徐々に消えていきます。これが自分が考えている早さで治っていかなかったり、今まで経験した痛みと感覚が違ったりすると不安になります。
不安を抱く事が無いように知識をつけていきましょう。
打撲・打ち身をしてしまう事は日常生活で可能性は十分にありますが、圧倒的に多いのはコンタクトスポーツをしている人になります。そして、コンタクトスポーツにも種類があります。
□フルコンタクト 力を抑制せず相手に接触する競技 例 ラグビー・アメリカンフットボールなど
□セミコンタクト 力を抑制して相手に接触する競技 例 剣道など
□リミテッドコンタクト 相手と接触する事もあるが基本的には距離を置く競技 例 サッカー・バスケットボールなど
打撲は体に外力が加わり傷を伴わない軟部組織損傷になります。外力が加わった部位により気をつけるべきことが変わってきます。
□目の打撲 眼球自体に損傷がないか。神経に異常はないか。チェックした方がいいでしょう。
□頭の打撲 意識を1分以上失った時は重度の衝撃を捉えられたと思われるので必ず専門医を受診します。その他にも期間が経ってからの頭痛も脳に出血がある可能性が否定できないので専門医を受診することになります。
このふたつの部位は特に知識が無くても本能的に危険を察知しやすいと思いますが、太ももの打撲で起きることがあるコンパートメント症候群は押さえておきましょう。
コンパートメント症候群は筋肉が腫れてしまい血管が押しつぶされて血液が流れなくなってしまう状態になります。血液がいきわたらなければその部分は壊死をしてしまいます。コンパートメント症候群になってしまった時は減張切開が必要になります。これを行い筋肉の内側に掛かっていた圧力を外に逃がします。一刻を争う症状なので速やかに整形外科や救急を受診します。