前回は痛みの分類や必要性について紹介をしました。
痛みの感じ方や表現の仕方のは人によって変わってきますが、特徴的な言い回しがあったりします。そこから疾患の予測ができることもあるので覚えていきましょう。
□バットで殴られたような頭の痛み このよう感覚は普段の生活では経験する事はほとんどないと思います。表現の仕方が日常では考えられない言い方を聞いたりした時は緊急性の高い疾患この場合はくも膜下出血の可能性が否定できないので救急車を呼びましょう。
□なにか重たい物が乗っているような胸の痛み 他の表現では胸をギュウっと締め付けられるなどの類似する言い方聞いたら緊急性の高いこの場合は心筋梗塞の可能性が否定できないので救急車を呼びましょう。
□背中に裂けるような痛みといったり、痛む部位が移動している時はこれも緊急性が考えられ急性大動脈解離を疑う必要があるので救急車を呼びましょう。
ここまで紹介した痛みの表現は緊急を要する疾患の可能性が高いものばかりなので知っておけば役に立つと思います。
痛みから原因を探っていく時はこのようなことを聞かれると思います。
- 痛みの場所 痛みの場所がピンポイントで分かっていて言葉が見つからない時はその場所を手で触って伝えても問題ありません。
- いつから痛くなり、その経過はどうなっているのか 日時など覚えている限り詳しく・わからない・覚えていない時も分かっていることを伝えれば問題ありません。経過は痛みが増えた・変わらない・減ったを伝えます。
- どのように痛みが出てきたか 痛みが出てきた時のことを伝える
- 痛みの加減が変わる体勢はあるのか 楽な体勢・つらい体勢・変化なしなど伝える
- 痛みの性質はどのような感じがするのか ズキズキ・ジンジン・重苦しいなど
- 痛み以外の症状はあるのか 咳・鼻水など痛み以外ことを伝えまる
これらの事を聞かれた時にひとつでも多く答えることができると原因にたどり着きやすくなります。