今年も残りわずかとなってきましたが、わりと暖かめの日が続いて過ごしやすいからなのか異常気象という言葉は夏場に比べると耳にしなくなっているなと感じる日々です。
以前は冬になると定番かのように「しもやけ」と言ったり聞いたりしていましたが、年代によっては「しもやけ」と言われてもピンとこないこともあるようです。
条件さえ揃えば誰でもなる可能性があるので「しもやけ」になってしまった時にビックリしないように知識をつけておきましょう。
「しもやけ」は通称で医療用語では「凍瘡」と呼びます。
血行不良による皮膚病になり、症状は強いかゆみや痛みを感じ、温めるとかゆみが増す特徴があります。症状が悪化すると皮膚が赤紫色〜暗紫色にみえたり、腫れあがったり、水ぶくれや潰瘍になることもあります。それは、手の指や足の指に現れます。
見た目のタイプが2種類あり
□樽柿型(たるがきがた) 指や手全体が熟れた柿のように赤く腫れあがるタイプ。子供によくみられる。
□多形滲出性紅斑型(たけいこうはんしんしゅせいがた)指や手全体に赤いブツブツやむくみ・水ぶくれなどがたくさんできるタイプ。大人にみられやすい。
原因は急激な温度差の刺激により、身体の末端への血流に異常が出ることで起きます。温度差の目安になる差が1日の気温差で10℃以上になると発症しやすくなります。この条件に当てはまりやすい季節は晩秋から冬・春先になります。もちろん、暖かい室内と寒い外の行き来でも同様です。
この他に遺伝的な理由や病気による理由で「しもやけ」になることもあります。
予防は寒暖差を感じにくくなるように発熱性のある手袋や帽子・靴下を利用し防寒対策が大切になります。また、冷えてしまった時に急激に温めると寒暖の差をつくることになるので気をきをつけましょう。
「しもやけ」になってしまった時の治療方法は
□かゆみや痛み・腫れなどの炎症症状に対してはステロイド外用剤
□血流障害に対しては血管拡張作用のあるビタミンE外用剤
などを使うようです。