車の運転で後ろを見たり、名前を呼ばれて振り返ったりした時に首や背中が痛くて体ごと動かした経験はあるのではないでしょうか。
このような動きで痛みが出るパターンの時は寝違えてしまい首や背中に痛みを感じていることが多いのですが、その他にも原因になる事は考えられます。
どんな疾患があるか紹介していきます。
□急性疼痛性頚部拘縮 いわゆる「寝違え」になります。症状は首の動きの制限や頭痛などがあります。起床時に首や背中を動かす時に痛みを感じ、じっとしていると痛みを感じないことがほとんどになります。寝違えるきっかけになる事は寝ている時の無理な姿勢だったり、枕などの寝具が合っていないなどと言われることが多いです。
□外傷性頚部症候群 いわゆる「むちうち」になります。症状は首や腕を動かせない・首のこわばり・頭重・肩こりなど。むちうちになるきっかけは交通事故で追突された時に起きやすいです。
□胸郭出口症候群 症状は腕や手に痛み・シビレが出ることが多いですが首や肩周囲に同様の症状を感じる事もあります。神経障害や血流障害により引き起こされます。
□頸椎椎間板ヘルニア 症状は首や肩・腕に痛みやシビレが出たりします。加齢・仕事・スポーツなどが誘因するものや特に誘因するものがないこともあります。
□変形性頚椎症 症状は肩こり・首の痛み・手足の運動麻痺や感覚障害など。加齢によって起きると言われています。
もちろんこの他にも首に関わる疾患はありますが、ここで紹介した疾患は比較的多い疾患になります。
各疾患の紹介の仕方はすごく簡潔にしています。症状が似ていても疾患に違いがある事は伝わったと思います。
うしろを向けない首の動作痛がある時、ここで紹介した疾患だけでも5つあるので症状を改善するためには大雑把にいってしまえば5通りあるということになります。
ご自身で対応して症状に変化が見られない時は病態を把握する上でも専門家に相談をしていみましょう。