急性痛と慢性痛の理解を深めよう③

二回続けて急性痛に関連する話をしてきました。

急性痛は危険を知らせるシグナルだったり、痛みを感じる仕組みがわりと理論どおりに回復したりするという内容でした。

今回は慢性痛の話になっていきますが、この痛みなぜ存在しているのかよくわかっていません。しかし、世の中の人が感じている痛みは大半が慢性痛が絡んでいて間違いないといっていいと思います。

なぜ、このような事が言えるのかというと冒頭の急性痛のおさらいを紹介している所に急性痛は痛みを感じる仕組みがわりと理論どおりにとしました。既存の理論で説明がつかない明らかな急性痛に分類できる痛みが存在しているからになります。

実例としてあげると足の小指の骨折は骨折部に対して触れることなく、痛みが消失する事がほとんどです。当院では今のところ痛みが完全にゼロなのかは不明ですが、普通に歩けるようになり、患者様ご自身に患部の痛みをチェックしてもらっていますが痛くないと言われます。

その度に理由を説明してくれと言われますが、痛みを感じていない事実があるだけで理由はわかりませんと答えています。

器質的損傷が認められている急性痛ですら、理論で説明できない痛みがあります。

慢性痛となれば器質的損傷がないにも関わらず痛みが存在するので個人が感じている痛みの原因はわかりません。

この事をすっきりと理解することが慢性痛のつらさを改善していくにあたって大切なことだと思います。

現状でわかっている慢性痛の痛みを感じる理論は

□侵害受容性疼痛

□神経障害性疼痛

□中枢神経障害性疼痛

概念として、このそれぞれ独立した痛みが重なり合って存在する部分の痛みと説明されています。

慢性痛はいきなり存在するというよりも、始まりは急性痛の痛みになります。器質的損傷が回復したにも関わらず痛みが消失しない期間が長くなればなるほど、慢性痛に移行していく可能性が高くなってきます。また、ストレスなどからも始まりケースはあるようです。

 

 

 

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