日常生活で手は当たり前に使っています。物を持ったり、蓋やキャップを開ける為に握ったり特に意識していることもないと思います。そんな時に理由も見当たらないのに手や指に痛みや動かしにくさを感じて不安になる方もいます。
多くの方は手の使い過ぎによって出てくる症状になります。
どのようなものがあるのか紹介していきます。
□ばね指(弾発指)
□腱鞘炎
□手根管症候群などは代表的な疾患になり聞いた事がある人もいると思います。
ここでは、ばね指について解説していきます。
どんな症状か。
手の指の付け根あたりに痛み・腫れ・熱感などが現れます。
具体的な状態は
□指を曲げる時にカクッとした感触があり同時に痛みも感じる
□手の指を伸ばす時にピーンとつっぱる感じあり同時に痛みも感じる
□手の指を一回曲げると動かした指だけで伸ばす事が出来ない
□手の指の付け根の部分を押すと痛みがある
病態としては
手の指を動かす事に必要な個所の腱鞘が肥厚したり、腱が肥大し、通過障害を起こします。
下記の図を参考にしてもらうと理解しやすいかもしれません。丸いこぶみたいなもの腱の肥大。骨に対して横に繋がっているのものが腱鞘です。腱が肥厚して腱鞘を通過する時に引っかかってしまいます。この時にカクっとしたり、ピーンとつっぱる感覚がします。
ばね指になりやすい人の特徴と症状が現れやすい指
□女性
□妊娠出産期の女性
□手をよく使う仕事や趣味・スポーツなど
□糖尿病・リウマチ・透析患者など
特に親指や中指が好発します。その他の指がならないわけではありません。
セルケアの方法
初期の段階(自力で指の曲げ伸ばしが出来る)なら、グーパー体操は効果が期待できます。使い過ぎでなるのに動かして良いのかと感じる方もいると思います。
この体操の狙いは伸ばす事にあります。指は意識しない少し曲げている状態になるので、グーパーをする時に伸ばす事を特に意識しストレッチをするイメージで行ってもらいます。続けていくと柔軟性が出てくる事で症状が改善していく方が多くいます。