手は日常生活の沢山の場面で使いますね。しかも、ほとんど無意識に動かしていると思います。物を取る時も手首の角度をこれくらいにして、力の入れ加減は軽めでなどと考えずに違和感のないように動かしています。
何度も使っているうちに同じ場所に一定の負荷を加え続ける事で痛めてしまう事が手首まわりでは多くあります。
痛くない時は何も気になりませんが、痛みを感じだすとほんの少しの動かしただけでもズキンと鋭い痛みがはしったりします。
手の使い過ぎで起きてしまう痛みを紹介していきます。
□ドケルバン病 親指側の手首の関節あたりに動かすとズキンと痛みが出てきます。また親指の付け根のあたりが腫れることもあります。短母指伸筋腱と長母指外転筋が腱鞘と言う場所を通過す時に痛みがでます。
□CM関節症 親指に力を入れる動作(ペットボトルふたを開けるなど)の時に親指の付け根やこの付近の手首あたりに痛みが出てきます。酷くなってくると白鳥の首のような形になりこれをスワンネック変形と呼びます。
□TFCC損傷(三角繊維軟骨複合体損傷) 手首を小指側に曲げたり、ドアノブを回すような動作をすると小指側の手首に痛みが出てきます。こちらの状態を確認するにはMRIや関節造影などもいられます。しかし、痛みの出方を確認することでほとんどの場合、特定する事が可能です。なぜ、MRIなどの撮影が必要になる理由は、TFCCは軟骨と靭帯で構成されているのでレントゲンでは確認できないからです。
参考までに三角繊維軟骨複合体は三角繊維軟骨・尺骨三角靭帯・尺骨月状骨靭帯・掌側橈尺靭帯・背側橈尺靭帯・関節円板・尺側側副靭帯
□キーンベック病 手の使い過ぎによって手を構成する骨のひとつ月状骨が血流不足になり、骨が圧壊し、壊死します。初期の段階では保存療法によって回復が見込めますが、進行してしまったものには手術が用いられます。
保存療法で対応できる時には伸縮テープを利用することで日常生活を快適に送るができる可能性がグッとあがります。テープの良い所は水まわりの作業で濡れても乾いてそのまま使用できます。
テープ貼り方の相談はお気軽にしてください。