整骨院や治療院でも悩みを聞いている時に頭痛・めまい・吐き気は会話の中でよく出来てきます。
この3つにも命の危険に関わるものがあります。
血液検査をはじめその他の臨床検査が出来なくても患者さまの訴えを丁寧に聞き病態生理学から考えていくことで受診すべき科をアドバイスすることができます。
ここではめまいについて紹介していきます。
めまいの訴えは大きく3つに分ける事ができます。
□立ちくらみ
□ふらつき
□回転性めまい(vertigo)
めまいの種類は目の前が「グルグル回る回転性」か。「フラフラ」や「フワフワ」とするものか。
回転性めまいでなく立ちくらみならば原因は色々なパターンになりますが最終的には脳幹が虚血状態になり引き起こしていると考えられます。ふらつきの時は「フラフラ」「フワフワ]や揺れている感じの表現がおおくなります。この時の多くは中枢性の平衡障害になります。もちろん、内耳障害の事もあります。このめまいを訴える人は若年層〜高齢者まで幅広くいます。
同じ虚血性のめまいでも若年層によく起きるめまいは起立性自律神経失調症が一番多くみられます。例としては朝礼の最中に倒れてしまうシーンになり、この時は自律神経失調症により血圧が落ちてしまうことで起こります。しかし命に関わるものではないので、治療で改善を目指していきます。
高齢者の場合は椎骨脳底動脈不全症をまずは疑わなければなりません。これが原因の虚血性めまいは命に関わるものになります。梗塞・出血・腫瘍などがないか確認する必要があります。仮に梗塞の時にはスピードが重要になってくるので専門医に迅速につなげる必要があります。
症状はめまい・失神が主なものになります。失神する時は目の前が真っ暗になるブラックアウトと呼ばれる状態になり脳の虚血で出現するものになります。
立ちくらみと言ってもこのように恐ろしい事もあります。心配な場合は血圧を目安に予測を立てる方法もあるのでかかりつけ医に診てもらうようにしましょう。