前回は健康的に年を重ねる話題から生活習慣病の話に繋がっていきました。今回は生活習慣病の予後や予防などについて紹介していきます。
悪い生活習慣が続くと身体に負担がたまってきます。その結果、自覚症状が無いうちに疾患が進行していき気がついた時には脳梗塞や脳出血・心筋梗塞などを引き起こしてしまいます。
結果としてQOL低下や健康寿命が短くなってしまいます。
生活習慣病と聞くと肥満やメタボリックシンドロームから色々な病気につながるケースが多いことは事実なので減量を行う事は予防法のひとつになります。
しかし、すべての人が減量をすれば良い訳ではありません。栄養不足・加齢・サルコペニア・フレイルなどの場合は体重を増量した方が良いケースもあります。体重に関しては高齢になるほど維持を目標にする事が増えてきます。
生活習慣病の予防の為には「食事・運動・睡眠・喫煙・飲酒など」を適切にコントロールしていかなければなりません。良い生活習慣を送るために「一無、二少、三多(いちむ、にしょう、さんた)」という言葉があります。
□一無(いちむ) 禁煙の勧めになります。喫煙(タバコ)の問題はニコチン・一酸化炭素・タールが身体に悪影響を及ぼします。代謝異常や心臓・血管系の疾患・ガンなどのリスクが高くなります。
□二少(にしょう) 少食・少酒の勧めになります。少食とは腹八分目で暴飲暴食を防ぐことで糖尿病・脂質異常・高血圧などのリスクを下げます。食事の組み合わせの理想は主食と一汁三菜+果物・乳製品と言われています。少酒とはアルコール量が1日20g。ビール500ml・日本酒一合のどちらかでおしまいになります。
□三多(さんた) 体を多く動かし、しっかり休養をとり、多くの人、事、物に接する生活の勧めになります。1日20分の歩行2回と体操・筋力トレーニングを各10分。睡眠(休養)をしっかりとる個人差あるがおおむね6〜8時間。自分自身が楽しめる趣味などを持つ。