腰の辺りに痛みがあり、特に動き始めにズキンと強い痛みを感じて一瞬動きが止まる。
「やってしまった。ぎっくり腰だ」と思う方も多く、
来院されて顔を合わせると開口一番、「腰やっちゃいました」「ぎっくり腰っぽいです」など教えてくれます。
実際に痛みの出でいる部分に手を当ててもらうと腰ではない箇所の事もあります。
おおよそ手を当てる部分が腰でない場合は、仙腸関節という付近に手を当てる事が多いです。
動き始めに仙腸関節に痛みを感じている時は、仙腸関節機能障害や仙腸関節炎と呼びます。
施術の方法として、仙腸関節のモビライゼーション(関節の動きを良くする)・骨盤まわりの筋肉を緩める・骨盤ベルトを使用する事で症状は早く改善していく傾向が高いように感じます。
また、そのままにしておいても時間の経過と共に症状は落ち着いていきます。しかし、落ち着くまでの間に痛みをかばう事で別の部分を痛めてしまったり、ストレスを必要以上に感じてしまう。または、別の疾患の可能性もあるので専門家に一度は確認することをお勧めします。
そもそも、仙腸関節ってなんだろう。聞きなれない言葉ですね。解説します。
骨盤と言うと何となくわかる方もいると思います。骨盤を構成している骨と骨のつなぎ目の名称になります。
骨盤はいくつかの骨が集合した呼び名で骨盤という骨はありません。
骨盤を構成する骨は寛骨・仙骨・尾骨になります。
坐骨とか恥骨はどこにいったの言われそうなのですが、坐骨・恥骨・腸骨が癒合したものを寛骨と呼びます。
ここで知りたい仙腸関節はどこなのと仙骨と寛骨の中の腸骨をつないでいる部分になります。
ここからは豆知識
仙腸関節は強力な靭帯で覆われていて、関節と呼ばれていますが、ほとんど動かない関節になります。おおよそ2〜3㎜の動きになります。
この関節については関節が動くのか。それとも動かないのかで時折、論争をひきおこします。個人的には動きはあると思っています。