前回は三大栄養素について書きました。
では食事をした後、食べた物がどの様な経過を辿っていくか。
確認していきましょう。
食物を食べると食物は
口→食道→胃→十二指腸→小腸→大腸→肛門の順番で運ばれて体から出ていきます。
口から肛門までを「消化管」と言い、この過程の間で食物は消化や吸収をしていきます。
そして、栄養素を体に吸収していくためには食物を消化して体に吸収しやすい形に分解していきます。
ここからは臓器の役割を見ていきましょう。
口 口の中で食物はかみ砕かれ飲み込みやすくなります。
咀嚼回数(噛む回数)が多いとダイエットにつながりやすいです。
食道 食道は長さが約25㎝あります。場所は首からみぞおちくらいです。
食道の筋肉が蠕動運動(ぜんどううんどう)により胃まで食物を送ります。
水を飲んだり、食べ物を飲み込んだりした時に食道のあたりでひっかかる感じがする場合は
消化器内科や消化器外科で相談してみましょう。
胃 蠕動運動(ぜんどううんどう)と胃液によって食べた物をとかし、栄養を吸収しやすい形にします。
胃から十二指腸に内容物が送られる時間は3〜6時間くらいです。
胃にとどまっている時間が短い順番は糖質・タンパク質・脂質の順になります。
十二指腸 胃から送られてきた内容物を胆汁や膵液で中和します。
胆汁は脂肪を脂肪や脂溶性ビタミンを吸収しやすくします。
小腸 胃から運ばれてきた食べ物からじゅう毛と呼ばれるヒダで栄養を吸収します。
小腸は十二指腸・空腸・回腸の3つに分けられます。
大腸 運ばれてきた内容物の水分などを吸収して、ここまでに消化・吸収されなかった内容物が
固い糞便になります。
肛門 糞便を体外に排出す。