身体のどこかが痛む時によく聞く言葉で「炎症を起こしている」と言われた経験は大半の人があるのではないでしょうか。なぜ、炎症がおきるのか。人の身体はホメオスタシスと言って身体の中を一定に保つ機能があります。何かしらの刺激を受けた時に元の状態に戻ろうとする反応になります。
イメージしやすい例として、「太ももをテーブルにぶつけた。」「階段を踏み外して足首を捻った」などになります。「ぶつけた」「捻った」あとの状態をイメージしながら読み進めていくと理解しやすくなると思います。
炎症の定義とは、炎症の5兆候というものがあります。
□発赤(皮膚が赤くなっている状態)
□熱感(患部が熱を持っている状態)
□腫脹(患部が腫れている状態)
□疼痛(痛みを感じている状態)
□機能障害(体を普段通りに扱えない状態)
どのような時に起きるのか。
□物理的作用が加わった時(ぎっくり腰・寝違え・捻挫・火傷など)
□科学的作用が加わった時(ウィルス・細菌・真菌など体内に侵入)
□生物的作用が加わった時に分けられます。(アレルギー反応)
ここまでは急性の炎症になります。体を守る為に痛みや不快な思いをしますが、全般的良い反応になります。
急性の対義語は慢性になります。
そうすると炎症にも慢性があるのかなと思う人もいるでしょう。
実際に慢性の炎症もあります。以前は無かったようですが研究が進んで慢性炎症と関わりのある疾患もわかってきたようです。
疾患としては、
□ぜんそく
□自己免疫疾患(関節リウマチ・アトピー性皮膚炎・アレルギー性疾患など)
□生活習慣病 が該当してくるようです。
慢性炎症は、じわじわと始まり無自覚のうちに進行して、炎症は長期にわたって続くことで、組織・細胞・遺伝子などがダメージを受けた結果。疾病につながってしまうようです。
兆候としては疲労・口内の痛み・胸痛・腹痛・発熱・発疹・関節痛など
急性と慢性の特徴は全く違うようなので、混同して勘違いしないようにしたいですね。