どうして、慢性痛が起こるのか。ということを前回までに解説をしました。
急性痛から慢性痛に移行してしまったあとの痛みを改善するにはどうすればいいのか。
急性痛は原因がはっきりとしているので、原因を取り除いて、組織を回復させるとほとんどのケースで痛みが消失します。
急性痛の治療はこのように痛みを除去するために行います。
痛みを除去するために、治療をすることは当たり前ではないかと思う人も多いと思います。
しかし、痛みを治すことを目的としない痛みもあります。
それにあたるのが、慢性痛です。
慢性痛の代表的な症状には、頭痛・肩こりや腰痛などがあげられます。
これらの治療の目的は何って思うことはわりと普通の反応だと思います。
慢性痛の治療の目的は痛みの除去が第一ではなく、生活の質(QOL)や日常生活動作(ADL)の向上になります。
ここを目的に治療を行った結果、副次的に痛みが消える場合はあります。
これは慢性痛の治療のガイドラインに示されていることになります。
原因もわからない、痛みを無くすことが目的でもないと言われたら、慢性痛はどうすればいいのとなると思います。
最大の目的はQOLやADLを高めることなので、原因を解決して、高めていくのではなく、どうすれば体の負担が減るのかを考えるといいと思います。
これは痛みを感じている状態から痛みを感じにくい状態へ変化させていくと痛みに対しての意識も変わっていきます。
この考え方は相転移に痛みを当てはめて考えていきます。
相転移とは、物質(または系)が、ある条件で急に性質がガラッと変わることです。
一番身近な例
水を冷やす → 0℃で突然氷になる(液体 → 固体)
水を温める → 100℃で突然沸騰して水蒸気になる(液体 → 気体)
これが相の転移が起きているということです。
これを慢性痛に当てはめていきます。
痛みの相と痛くない相(いわゆる治っている状態)
相が転移する時は、何かしらの条件で急に性質がガラッと変わるので、どうすれば体の負担が減るのかという条件を見つける。
これが慢性痛との向き合い方になると考えると理論としてすっきりしませんか。

















