年齢で起こる燃え尽き症候群②

燃え尽き症候群は背景によって、起こり方が異なるので、意外と中高年で燃え尽き症候群になる人がいます。

短くまとめると「じわじわ蓄積した疲労+人生の意味喪失感+加齢による回復力低下」が複合的に絡むことで、

燃え尽き症候群になってしまう。

これを防ぐためには、キャリアの終わり」ではなく、「後半戦の働き方・生き方を再設計するチャンス」と捉えることになります。

対策は

□「今はそういう時期」と受け入れる(セルフコンパッションの第一歩)

  • これまでの自分を「よく頑張ってきた」と認めることから始める。
    否定や「甘えだ」という自己批判が一番の悪化要因です。
  • 「人生の正午」を迎え、価値観の再点検時期に来ているサインだと捉える。
    → ここで無理に「昔みたいに頑張る」のは逆効果。まずは罪悪感を捨てる。

□休息を「積極的な回復活動」に変える(受動的休養だけでは不十分)

  • 睡眠最優先:7〜8時間確保。寝室からスマホを完全に排除(3-2-1-0ルール推奨:寝る3時間前食事終了、2時間前アルコール終了、1時間前画面オフ、朝スヌーズ0)。
  • 軽い運動:週150分の中強度(早歩き、階段利用、1駅手前下車)。激しい筋トレより「体を動かす習慣」が大事。
  • 自然接触:週1〜2回、公園や川辺を30分歩くだけでセロトニン・ドーパミンが回復しやすい。

□仕事と人生の「境界線」を物理的・心理的に引く

  • 終業後すぐにPC通知オフ、仕事部屋とリビングを分ける(難しければ机の向きを変えるだけでも)。
  • 「仕事終了の儀式」を作る(例:ToDoリストを書いて閉じる、着替える、決まった曲を聴く)。
  • 「完璧ではなく十分」を基準に。80%でOKとする意識が持続可能性を高める。

□小さな「意味の再構築」を積み重ねる

  • 過去の棚卸し → これまで何に喜びを感じたか、どんな時に「自分らしさ」を感じたかをノートに書く。
  • 小さな新しい挑戦 → 仕事外で「1ヶ月だけやってみる」レベルのこと(例:地域のボランティア、昔好きだった楽器の再開、オンライン講座1つ受講)。
  • 「〜すべき」を減らす → 「こうあるべき」という思考を「〜してもいいかな?」に置き換える練習。

□ホルモン・身体的チェックを怠らない

  • 男性:LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)の可能性。疲労感・意欲低下が強い場合、泌尿器科や内分泌科でテストステロン値を測る価値あり。
  • 女性:更年期症状の有無を確認(ホットフラッシュ、睡眠障害、イライラ)。婦人科で相談を。
  • どちらも放置すると回復が遅れるので、早めの受診をする。

□相談先を複数持つ(一人で抱えない)

  • 信頼できる友人・家族(仕事以外の話ができる人)。
  • 会社の産業医・EAP(従業員支援プログラム)。
  • 心療内科・精神科(バーンアウトがうつに移行しやすいため)。
  • カウンセリング(キャリア相談も兼ねる)。
    → 「弱音を吐く練習」が回復の鍵。
  1. 回復のフェーズを理解する(焦らない)
  1. 休息・身体回復フェーズ(数週間〜数ヶ月)とにかく休む・寝る・動く。
  2. 意味探しフェーズ(数ヶ月〜1年)自分史を振り返り、小さな実験を繰り返す。
  3. 再点火フェーズ新しい小さな目標で「またやってみたい」感覚を取り戻す。

この内容を少しずつ実践してみましょう。

 

診療時間

お越しの際は

横浜市中区本牧町2丁目284-16
【アクセス】
JR線「山手」駅より徒歩17分
JR線「石川町」駅よりバス10分
【お車でお越しの場合】
当院前の本牧通り
11:00~15:00まで駐車可です。
 

院長のヒトリゴト

PAGE TOP