朝、起きようとしたら首が痛みでうごかせない・うたた寝から目覚めた首の付け根が痛い。
このような経験をしたことがある人は少なくないと思います。
よくあるパターンとしては寝違えになります。
そこで寝違えについて解説をしていきます。
寝違えの生理学的メカニズム
□筋肉・筋膜の微小損傷 不自然な姿勢で筋肉や筋膜(筋肉を包む膜)が引き伸ばされたり圧迫されたりすると、微細な損傷や炎症が起こる。これが痛みやこわばりの原因。
□血流不良 長時間動かないことで筋肉内の血流が滞り、酸素や栄養の供給が不足。筋肉が硬くなり、痛みを引き起こす。
□神経の刺激 筋肉の緊張や炎症が周辺の神経を刺激し、鋭い痛みや違和感を引き起こすことがある。
□関節の影響 頸椎(首の骨)の関節や靭帯が不自然な位置で固定されると、軽い捻挫のような状態になる場合もある。
主な症状
□肩の痛み首を動かす時に鋭いまたは鈍い痛み。
□痛みは片側(右または左)に限定されることが多い。
□肩や上背部(肩甲骨周辺)にも痛みが広がることがある。
□筋肉のこわばり首や肩が硬く、動かしにくい感覚。
□動かそうとすると抵抗感やつっぱり感がある。
寝違えは筋肉や筋膜の軽い炎症やこわばりが原因であることが多いので、
セルフケアで症状の緩和を期待してもいいと思います。
具体的な方法は
□痛みのある方向への動きは避け、首を自然な位置で休ませる。
□炎症が疑われる場合は、氷水やアイスノンなどをタオルで包んで10~15分程度患部にあてる。
□軽いストレッチで筋肉をほぐします。無理のない範囲で行います。
□薬局で購入できる湿布(消炎鎮痛成分入り)や経口の鎮痛剤(イブプロフェンなど)を一時的に使用。ただし、用法・用量を守り、長期使用は避けましょう。
まれに寝違えでない場合もあるので、
痛みが1週間以上続く、または悪化する。
腕や手にしびれ、感覚異常、力が入りにくい(筋力低下)。
このような症状がある時は病院やクリニックを受診しましょう。

















