潜在意識について

前回は顕在意識について話を進めました。

顕在意識とセットで理解する必要があるのが潜在意識になります。

潜在意識は、人の心の奥底に存在し、意識的にコントロールできない記憶、感情、信念、習慣などになります。。

顕在意識が「氷山の一角」とすれば、潜在意識は「水面下の巨大な部分」に例えられます。

フロイトの精神分析理論では、潜在意識(無意識)は過去の経験や抑圧された感情が蓄積され、行動や思考に無意識的に影響を与えるとされています。

一方、ユングは集合的無意識という概念を提唱し、個人を超えた人類共通のイメージや象徴が潜在意識に存在すると考えました。

潜在意識の情報

□記憶 幼少期の体験や忘れたと思っていた出来事。

□信念・価値観 社会や家庭環境で育まれた無意識の思い込み。

□習慣 無意識に行う日常の行動(例:歯磨きの仕方)。

□本能・衝動 生存や繁殖に関わる本能的な欲求。

潜在意識の特徴

□動性 潜在意識は意識的な努力を必要とせず、自動的に働きます。たとえば、自転車に乗る技術や、感情的な反応は潜在意識になります。。

□膨大な情報処理能力 顕在意識が一度に扱える情報量は限られていますが、潜在意識は膨大な情報を同時に処理できます。直感やひらめきも潜在意識の働きによるものです。

□時間や論理の超越潜在 意識は過去・現在・未来を区別せず、論理的な制約を受けにくいため、夢やイメージの中で非現実的な体験が生じます。

□感情との結びつき 潜在意識は感情と強く結びついており、恐怖や喜びなどの強い感情が潜在意識に深く刻まれます。

認知心理学では「自動処理」と「制御処理」の概念が関連します。

自動処理は潜在意識によるもので、意識的な努力を必要とせず、迅速に行われます。

一方、制御処理は顕在意識によるもので、注意や努力が必要です。これにより、潜在意識が日常の効率的な行動を支えていることがわかります。

潜在意識は、過去の経験や信念が蓄積され、自動的に行動や感情に影響を与えます。

そして、私たちの思考や行動の裏で働いています。

診療時間

お越しの際は

横浜市中区本牧町2丁目284-16
【アクセス】
JR線「山手」駅より徒歩17分
JR線「石川町」駅よりバス10分
【お車でお越しの場合】
当院前の本牧通り
11:00~15:00まで駐車可です。
 

院長のヒトリゴト

PAGE TOP