腰部脊柱管狭窄症が治るとは

身体に痛みが出ていれば、原因を突き止めて痛みを無くして身体を治したいと思うことは、

ほとんどの人にとって自然と湧き上がってくる感情だと思います。

痛みを治すために外科的療法から保存療法までいろいろあります。

原因に合せて方法を選択し痛みを取り除くことになります。

そして、痛みを感じなくなる治ったと一般的には言います。

今回は腰部脊柱管狭窄症を例にして話を進めていきます。

脊柱管狭窄症は、脊柱管(脊髄や神経根が通る管)が狭くなることで、脊髄や神経根が圧迫される状態を指します。

主な症状には、腰痛、脚のしびれや痛み(坐骨神経痛)、間欠性跛行(歩行中に痛みやしびれが生じ、休むと改善する)などがあります。

治るとはどういことなのか。

この前提が施術される側(患者)とする側(医師やセラピストなど)で一致していないと思わぬトラブルに発展してしまうことがあります。

「治る」という概念を考える時、患者や医師の視点によってその定義が異なる場合があります。

患者にとっては「症状がなくなること」が治るの基準であることが多い一方、医師は画像上の変化や神経の圧迫状態の改善も考慮することがあります。

患者にとって「治る」とは、痛み、しびれ、歩行障害などの症状が消失し、日常生活に支障がなくなる状態なるので

症状がなくなることは「機能的な治癒」と捉えられることが多く、患者の生活の質(QOL)の向上を意味します。

ただし、症状の消失は一時的な場合もあり、狭窄の進行や再発の可能性はあります。

医学的な観点から「治る」を考えると、MRIやCTなどの画像検査で確認される脊髄や神経根の圧迫が解消される状態を指すことがあります。

狭窄を引き起こしている骨棘や肥厚した靭帯、突出した椎間板を除去することで、脊髄や神経根への圧迫を軽減します。

術後の画像検査で圧迫が軽減または消失していることが確認できれば、医学的には「治癒」に近い状態と言えます。

しかし、画像上の圧迫の程度と症状の重さが必ずしも一致しないこともあります。

だから、「治る」のポイントはQOL向上になる思います。

このポイントは人によって変わってくることなので、コミュニケーションをとって、

「治る」の相違が無いようにしましょう。

 

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