猛暑フレイルはどうして誕生した

最高気温が35°以上になると猛暑日と呼びます。

日常的に使われるようになったので特別感が薄れてきています。

以前だったら、真夏日になるといっただけで暑くて大変だといっていました。

今では真夏日の30°くらいになると普段より涼しい感じがするといった声が聞こえてくることもあります。

これと同じように以前の熱帯夜でも涼しいといっています。

何を言いたいのかというと人の感覚は流動的なので良くも悪くも、体は慣れていきます。

この体の慣れが厄介だったりもします。

これに関連して、心配されている事に猛暑フレイルが出てきました。

猛暑とフレイル、単独の言葉ですが、それぞれの言葉を合せて最近できた造語だと思います。

猛暑は冒頭で書いた通りです。

フレイルとは加齢に伴い心身の機能が低下し、身体的・精神的・社会的に虚弱な状態になることを指します。

具体的には、筋力低下・体重減少・疲労感・歩行速度の低下・活動量の減少などが特徴です。

高齢者が要介護状態になる前段階とされます。

このふたつがどう絡み合って、猛暑フレイルになっているのか。

このように考えられると推測しています。

猛暑によって気をつけること

□水分補給をこまめに  喉が渇く前に水や電解質を含む飲料(スポーツドリンクなど)を少量ずつ飲む。

1日1.5~2リットルを目安に、脱水症や熱中症を予防。

□室内環境を涼しく保つ  エアコンを26~28℃に設定し、扇風機や保冷剤を併用。

カーテンやブラインドで直射日光を遮る。

□適切な服装  通気性の良い、軽い素材の服を着る。

外出時は帽子や日傘を使い、UVカット素材を選ぶ。

□栄養をしっかり摂る  暑さで食欲が落ちても、少量高カロリーの食事(ゼリー飲料、果物、冷やしうどんなど)で栄養を補給する。

たんぱく質やビタミンを意識し、筋力低下や疲労を防ぐ。

□運動は涼しい時間に  早朝や夕方の涼しい時間に軽い散歩やストレッチを行い、筋力維持をする。

昼間の外出は避け、無理な運動は控える。

□熱中症の症状に注意  めまい・頭痛・吐き気・強い疲労感などが出たらすぐに涼しい場所で休息し、水分補給を。

症状が重い場合は、すぐに医療機関に連絡(救急車:119)。

□社会的つながりを維持  猛暑で外出が減っても、電話やオンラインで家族・友人と交流し、孤立を防ぐ。

地域の見守りサービスやクーリングシェルター(公民館など)を活用。

□定期的な健康チェック  持病がある場合は、暑さで悪化しないよう医師と相談。

体調の変化(体重減少、筋力低下など)に気づいたら早めに対策をする。

猛暑対策として言われています。

同時にフレイルの対策にもなります。

この中で日中の外出を避けたほうがいいとされています。

避ける事で熱中症対策になりますが、体力の減少にもつながりかねない事です。

これが猛暑フレイルという言葉が誕生したのではないでしょうか。

 

 

 

 

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