前回は睡眠についての紹介をしました。
自分自身の睡眠時間を把握していますか。
推奨されている睡眠時間は7〜8時間と言われています。
日本人の平均睡眠時間は調査によって、多少の差はありますが約6時間~7時間51分と言われています。
特に働いている世代は、6時間前後と短めです。
世の中には睡眠時間が短くても、日常生活に支障もきたさず十分なパフォーマンスを発揮できる人をショートスリーパー言います。
なぜ、ショートスリーパーは睡眠時間が短くても大丈夫なのか。
ショートスリーパーの多くは、遺伝的な特性を持っています。
例えば、DEC2遺伝子(BHLHE41)の変異が、睡眠時間を短縮しても健康を維持できる能力に関連していることがわかっています。
この変異を持つ人は、睡眠の効率が非常に高く、短時間で深い睡眠(ノンレム睡眠)やレム睡眠を十分に得られるため、通常の7~8時間睡眠が必要な人と同じ回復効果を得られます。
このような遺伝子変異はまれで、一般人口の1~3%程度しか持っていないと推定されています。
睡眠時間が短めの日本人は少ない睡眠時間に慣れていくと、ショートスリーパーになれるのか。
現段階では、後天的にそのような体質を完全に獲得することは難しいとされています。
ただし、睡眠の質を高めたり、睡眠時間をある程度最適化したりすることは可能です。
睡眠の効率を高める方法睡眠環境の改善
暗く静かな寝室、快適な寝具、適切な室温(16~20℃)を整えることで、睡眠の質を向上させ、必要な睡眠時間を少し短縮できる可能性があります。
深い睡眠の割合が増えると、短時間でも十分な休息が得られる場合があります。
一部の人は、1日の睡眠を複数の短い仮眠(ナップ)に分ける「ポリフェイジック睡眠」を試み、総睡眠時間を減らすことがあります。
例えば、「ユーバーマン法」(20分×6回の仮眠)や「エブリマン法」(短い夜間睡眠+数回の仮眠)などです。
しかし、これらの方法は科学的根拠が乏しく、長期的な健康への影響は不明です。
遺伝的に6~8時間以上の睡眠が必要な人は、4~5時間睡眠に無理やり適応しようとすると、健康を害するリスクが高まります。
ご自身にとっての最適な睡眠時間をみつけましょう。