エコノミークラス症候群について

GW期間中、旅行に行く人も少なくないと思います。

移動は飛行機・車・電車で長時間になる人が多いのではないでしょうか。

そこで気をつけいたいことはエコノミークラス症候群になります。

エコノミークラス症候群は、「深部静脈血栓症(DVT)」と「肺塞栓症(PE)」を指します。
長時間同じ姿勢で座っていると特に下肢の静脈内で血液が停滞し、血栓が形成されることがあります。
この血栓が剥がれて血流に乗り、肺の動脈を詰まらせると肺塞栓症を引き起こし、場合によっては命に関わる状態になります。
エコノミークラスという名称は、狭い座席で長時間動けない飛行機のエコノミークラスでの発生に由来しますが、
電車、バス、車、デスクワークなど、長時間座り続ける状況でも起こり得ます。
エコノミークラス症候群の主な原因は3つ
□血流の停滞 長時間座ったままでいると、ふくらはぎの筋肉が収縮せず、血液が下肢に滞りやすくなります。
特に狭いスペースでは足を動かす機会が減り、静脈の血流が遅くなります。
□血管壁の損傷 血管の内壁が損傷していると、血栓が形成されやすくなります。
長時間の圧迫や、過去の外傷、炎症などが関与する場合があります。
□血液の凝固亢進 脱水・ホルモン剤・妊娠・がん・遺伝的要因(凝固異常)などにより、血液が凝固しやすい状態になると血栓リスクが上昇します。
移動中の予防
□定期的な運動 2~3時間ごとに席を立ち、通路を歩く。
座ったままでも、足首を上下に動かす「足首ポンプ運動」(足首を曲げ伸ばしする)を10~15回行う。
これにより、ふくらはぎの筋肉が収縮し、血流が促進される。
□姿勢の工夫 膝を90度以上曲げないよう、足を伸ばせるスペースを確保する。
足を組むのは避け、時折足の位置を変える。
□圧迫ストッキングの着用 医療用の弾性ストッキング(15~30mmHgの圧力)は、静脈の血流をサポートし、血栓形成を抑える。特にリスクが高い人は医師に相談して使用する。
□水分補給 機内の乾燥環境では脱水になりやすいため、水やノンカフェイン飲料をこまめに摂取する。
アルコールやコーヒーは利尿作用があり、脱水を助長するので控えめに。
□ゆったりした服装 締め付けの強い服や靴は血流を妨げるため、ゆったりした服装を選ぶ。
旅行が楽しいものになるようにしっかりと対策をしましょう。

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