捻挫とは日常生活でも、スポーツをしている時でも不意な動作で、関節を支える靭帯やその周辺の軟部組織を痛めることをいいます。
捻挫をした時になんとなく治るまでイメージがあるのとないのとでは不安感が全く違うので
細かい部位の話は一旦おいておきますが、捻挫をしてから治っていくまでの基準になる過程を紹介します。
受傷してからの期間を順に表すと
急性期→亜急性期→回復中期→回復後期になります。
□急性期
ケガをした直後の期間になり、おおよそ0から3日間で炎症と腫れが最も顕著に現れる時期になります。
この段階では、組織のさらなる損傷を防ぎ、痛みや腫れを抑えることが目標になると同時に
ケガの程度によって、いろいろな検査で骨折や靭帯の完全断裂がないかを確認することが重要になります。
□亜急性期 おおよそ3〜14日間
急性期の炎症が落ち着くと、組織の修復が始まります。
痛みや腫れが減少して、関節の可動域も少しずつ回復します。
痛みからケガをする前の状態に戻すために、関節の硬直を防ぐ軽めの運動を始めたり、
同じ箇所を再度、痛めることがないようにサポーターやテーピングなどを使用します。
この時期の目標は、正常な可動域の約70~80%を取り戻すことになります。
□回復中期 おおよそ2〜6週間
この段階では、靭帯や周辺組織の修復が進み、関節の安定性と筋力が回復してきます。
日常生活での動作はほぼ問題なく行えるようになることが多いです。
しかし、完全なスポーツ復帰にはさらなる強化が必要です。
□回復後期 おおよそ6〜12週間
この時期はスポーツをしてない人は治癒と考えて問題ないので日常生活に支障はありません。
スポーツをしている人にとっては復帰をする準備段階になります。
スポーツに特化したトレーニングを行い実際の競技に近い動作をできるようにして痛みや不安感を取り除きます。
最終的に復帰の予定を立てます。
ケガが治るとは目指す目的によって変わるので、日常生活と競技への復帰については別物と考えましょう。