前回は現代病に関連して、アレルギー性疾患について紹介をしました。
今回もアレルギーに関する話をしていきます。
アレルギーマーチという言葉があります。
子育て世代でないとあまり聞きなれないかもしれません。
アレルギーマーチとは、アレルギーを起こしやすい子どもが成長するにつれて、
次々と異なるアレルギー症状を発症する状態を指します。
アレルギーが行進しているようにみえるのでこのように呼ばれています。
年齢別にみていくと
乳児期(0~2歳)
食物アレルギー 乳児期に最も多く見られるアレルギー疾患です。食物アレルギーは、下痢や嘔吐、腹痛などの消化管症状や、湿疹やじんましんなどの皮膚症状が現れます。
アトピー性皮膚炎 皮膚が乾燥し、かゆみや赤みが生じる慢性的な皮膚疾患です。この時期に発症することが多いです。
幼児期(2~6歳)
気管支喘息 幼児期に発症しやすいアレルギー疾患です。気道が炎症を起こし、呼吸困難や咳、喘鳴(ぜんめい)などの症状が現れます。
アレルギー性鼻炎(花粉症) 花粉やハウスダストなどが原因で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れます。
学童期~思春期(6歳~)
アレルギー性鼻炎(花粉症):学童期から思春期にかけて、アレルギー性鼻炎が増加します。花粉やハウスダストなどが原因で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れます。
気管支喘息:学童期から思春期にかけて、気管支喘息の症状が続くことがあります。呼吸困難や咳、喘鳴(ぜんめい)などの症状が現れます。
アレルギーマーチは、起こる人と起こらない人がいますがこの違いはアレルギーになりやすい人の一部がなります。
これは両親もしくは兄弟姉妹に1人以上のアレルギー罹患者がいるとなりやすいといわれています。
また、皮膚バリアが未発達ということもあるので皮膚が乾燥しているとレルギーの原因物質がからだの中に侵入しやすくなります。
予防や対処の方法は皮膚を保湿して、皮膚の健康を保つことで皮膚のバリアを作ることが出来ます。