肩が痛いと知り合い同士で話すとたいがいは「それ五十肩だよ」といった会話がよくあります。
最近、肩が痛いと相談をしてきた人がいましたが、友人に五十肩じゃないのと言われたといってました。
それだけ五十肩や肩の痛みで悩んでいる人が多いのと他の痛みの名称は浸透していないからだと思います。
肩の痛みにどのような疾患があるのか整理していきます。
□肩関節周囲炎 症状は肩の関節に痛みが出て動きに制限が出てきます。特に腕を上げることが困難になることがおおく、日常生活では服の着脱衣や洗濯物を干すなどを不便に感じます。
□石灰沈着性腱板炎 肩関節周囲炎のように肩に強い痛みが前触れなしに出現します。痛みと運動制限が主な症状になります。肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶が原因になります。
□肩峰下インピジメント 肩甲骨の先端部にある肩峰と腱板の間には、クッションの役割を果たす肩峰下滑液包があります。しかし、頻繁な繰り返し動作で腱板や肩峰下滑液包が炎症を起こすことなどにより、肩の痛みを生じます。
□腱板損傷・断裂 肩の痛み・運動障害・夜間痛が主な症状になります。痛みを感じていても肩を動かせないということはあまりありません。
□上腕二頭筋長頭腱炎 肩前面の圧痛・動作時の痛み・運動制限・夜間痛・しびれが主な症状になります。
□肩関節脱臼 弾発固定・痛み・腫脹などが主な症状になります。脱臼には外傷性脱臼・反復性脱臼・習慣性脱臼があります。
ここで紹介した疾患がすべてではないのですが、比較的身近に起きやすいものを選んでいます。
痛みや運動制限など共通する症状もたくさんありますが、原因が同じではないので、
治療方法も同じとはかぎりません。
疾患に合せた施術方法を選択してどの疾患だとしても早期の回復を目指しましょう。