肉離れの分類と応急処置

前回は肉離れが起こる原因や予防について話をすすめました。

今回は肉離れを起きた時の対応の仕方や治療方法について話を進めていきます。

簡単なおさらいは肉離れとは筋肉が部分的に断裂もしくは完全に断裂することをいいます。

肉離れにも重症度の分類があります。

Ⅰ型 筋繊維部(筋肉内または筋間)の損傷

Ⅱ型 筋腱移行部(筋膜部)の損傷

  • 1度 わずかな損傷(腱膜の輪郭が保たれる)
  • 2度 部分断裂(腱膜が部分的に断裂)
  • 3度 完全断裂(腱膜が完全に断裂)

Ⅲ型 筋腱付着部の損傷(裂離を含む)

  • 1度 わずかな損傷(腱膜の輪郭が保たれる)
  • 2度 部分断裂(腱膜が部分的に断裂)
  • 3度 完全断裂(腱膜が完全に断裂)

肉離れが起きた時はこのように分けらます。

ただ、受傷直後で大切なことは適切な応急処置をすることです。

基本的にRICE処置を行います。

最近ではもっと細かく分けているケースもありますが、あくまでも応急処置なので最低限のことをしっかりとできれば問題ありません。

□安静 痛みを防ぐため、患部を動かさないよう安静にする

□冷却 痛みの緩和と炎症を抑えるため、患部を15~20分ほど冷やす

□圧迫 患部の腫れや内出血を防ぐため、弾性包帯やテーピングなどを患部に巻いて圧迫する

□挙上 病院へ行くまでは痛みの緩和や腫れの軽減のため、できるだけ患部を心臓より高い位置に上げておく

応急処置をした後は速やかに専門家に診てもらいましょう。

ここで放置してしまうと予後が悪くなることがあります。

治療期間の目安は

Ⅰ型(軽度): 1~2週間

Ⅱ型(中等度):1~3ヶ月

Ⅲ型(重度): 3~6ヶ月

になります。

肉離れは再発をしやすいといわれているので痛みだけで判断するのでなく、重症度に応じてMRIで一定期間観察することもあります。

復帰については専門家と相談しながら進めていくほうがいいと思います。

 

 

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